なぜビジネスを起こすのか?

  1. 三つの理由
  2. 続・三つの理由
  3. 年齢は関係ない

三つの理由

金持ち父さんは

「ただ資産を作るのではなく、ビジネスを起こした方がいい理由は三つある」

と言った。(「金持ち父さんの投資ガイド上級編」(筑摩書房))

その三つの理由を紹介しよう。

その1:常に豊富なキャッシュフローを得るため

石油王のJ・ポール・ゲッティは著書”How to Be Rich”の中で、自分にとってまず守るべき原則は、ビジネスに関るなら自分自身のためでなくてはならないということだと書いている。

つまり、他人のために働いたのでは決して金持ちにはならないだろうということだ。

金持ち父さんが次々に新しいビジネスを始められた最大の理由は、すでに稼働中のビジネスから豊富なキャッシュフローがあったからだ。

ビジネスに費やす努力は最小限でよかったから、自由な時間とお金を使って、税金を最小限におさえながら次々と資産に投資していくことができたのだ。

金持ち父さんが短期間で金持ちになれた理由も、「自分自身のビジネスを持て」とよく言っていた理由もここにある。

次の項では、その2とその3を紹介する。

続・三つの理由

その2:立ち上げたビジネスを売るため
金持ち父さんは、Eクワドラント(従業員)での仕事伴う問題は、いくら一生懸命に働いても、その仕事を売ることができない点だと述べている。

一方、Sクワドラント(自営業者)で立ち上げたビジネスの欠点は、たいていの場合、買い手のマーケットが小さすぎることだ。

例えば、歯科医が診療所を作ったとして、普通はこの診療所を買いたいと思うのは他の歯科医くらいだ。買いたいと思う人が自分以外にもたくさんいて初めて価値が出てくるが、Sタイプのビジネスは買いたいと思うのが自分だけということがよくあるのが問題だ。

金持ち父さんはさらに次のように言っていた。

「資産とは、お金をきみのポケットに入れてくれるか、あるいはきみがそのために払ったお金、つまり投資金額よりも高い値段で売れるものを意味する。もしきみがビジネスを立ち上げ、成功させることができれば、いつもたくさんのお金が入ってくるようになる。成功するビジネスを立ち上げる方法を身につけられたら、きみは、ほんの少しの人しか到達しない専門技術を開発したことになるだろう」

その3:立ち上げたビジネスの株式を公開するため
金持ち父さんの言う「究極の投資家」とは、要するにこのことを指している。

ビル・ゲイツ、ヘンリー・フォード、ウォーレン・バフェット、CNN創業者テッド・ターナー、ザ・ボディショップを創ったアニータ・ロディックたちが莫大な資産を築いたのも、彼らがビジネスを立ち上げ、株式を公開したからだ。

年齢は関係ない

だれかに「あなたには、他人が買いたくなるようなビジネスは創れない」と言われたら、そんな考え方には耳を貸さず、それをバネに自分を奮い立たることだ。

確かに、ビル・ゲイツはマイクロソフト社を立ち上げた時、とても若かったが、カーネル・サンダースがケンタッキー・フライドチキンを始めたのは66歳の時だった。

つまり、ビジネスを始めるのに年齢は関係ないのだ。

ここでは、金持ち父さんが考えていた起業家として成功するために必要な個人的資質を紹介しよう。

  1. 洞察力
    他の人に見えないことを見る能力
  2. 勇気
    疑いや迷いに負けずに行動を起こす能力
  3. 創造力
    枠を破って自由に考える能力
  4. 批判に耐える能力
    成功した人は誰でも批判された経験がある
  5. 充足を先送りにする能力
    長い時間をかけて大きな見返りを得るために、今すぐ欲求を満たしたいという気持ちは、時としてとても難しい

最後に、金持ち父さんは、起業に対するアドバイスをこう述べている。

「ビジネスを始めるのは、大部分の人にとって一番危険な道だ。でも、うまく生き残れて、自分の技術を向上させ続ければ、きみが金持ちになる可能性は無限だ。もしリスクを避けてEやSのクワドラントでゲームを続ければ、確かにより安全かもしれないが、それと同時にきみは、自分が本当に手に入れられるはずのものを自ら制限してしまうことになるだろう」