お金を学び、人生に生かそう

  1. 貯蓄から投資へ
  2. そろそろ投資について考えなければ
  3. ファイナンシャル教育が不可欠

貯蓄から投資へ

6月19日付の朝日新聞夕刊に、ロバート・キヨサキの『金持ち父さん貧乏父さん』(筑摩書房刊)についての記事が載った(同記事はwebにも掲載されている)。

『金持ち父さん貧乏父さん』はシリーズ累計部数が407万部に達しているが、この本が売れたのは、「貯蓄から投資へ」と国が規制緩和を進めていた時期と重なったことが背景のひとつにある、とこの記事は指摘している。

たとえば1998年に銀行窓口で投資信託の販売が解禁となり、1999年には株式の売買手数料が自由化され、小口の投資家がネット証券などを通じて株式投資により参加しやすくなった。

また、2003年には証券優遇税制が導入されて2013年まで続き、新たな投資家たちを株式市場へと誘導した。

そろそろ投資について考えなければ

そうした流れは確かに、「そろそろ投資について考えなければ」と多くの人が思うような雰囲気を作りだしていたのだろう。

記事では軽く触れられているだけだが、この時期、不動産投資の分野でも多くの個人投資家が誕生した。

これは、今世紀に入ってから低金利化が大きく進んだことや、銀行が積極的に融資をしたことなどが要因だったと考えられる。

そして投資をする人が増えるにしたがって、理解しないまま金融商品を買う人や、相場の変動で損失を出す人、悪質な業者に騙される人が出るようになってくる。

ファイナンシャル教育が不可欠

記事の中で生活経済ジャーナリストが指摘しているように、投資するには自分なりの投資観を持つことが大事であり、投資することが一般的になった社会では、キヨサキが言うファイナンシャル教育が不可欠となる。

記事は「『お金について学ぼう』というメッセージは、今も金言だ。」という言葉で締めくくられているが、ロバート・キヨサキがずっと言い続けているのはまさにこのことだ。

お金についての考え方、お金との付き合い方は自分なりに作っていくものだが、まずはお金について学ばなければ進む道さえわからないままだ。

「金持ちになるためには、お金について学ばなければいけない」というキヨサキの言葉をもういちどしっかり噛みしめて、前に進んでいこう。