勤労所得のデメリット

  1. 4つの理由
  2. 続・4つの理由

4つの理由

金持ち父さんはこう言った。

「親が子供に与えるアドバイスで最悪なのは、高給取りになるために学校へ行けというアドバイスだ」

金持ち父さんがこう言ったのは、学校そのものに反対していたからではない。

勤労所得を得るために一生働き続けなさいと子供に教えることに反対していたのだ。

金持ち父さんにとって、せっせと働く対象として最悪な所得は勤労所得だった。

その理由は4つある。

1.勤労所得は一番多く課税され、しかも、税金の額や支払い時期に対して、本人のコントロールが最も効かない所得だから。

2.勤労所得を得るには自分自身がせっせと働かなければならず、そのために貴重な時間がとられるから。

3,4は次に続く

続・4つの理由

3.勤労所得にはレバレッジがほとんど効かないから。
この所得を増やすためにたいていの人が取る方法は、労働の量を増やすことだ。

4.労働に対する残存価値がない場合が多いから。つまり価値が残らず、働いて給料をもらっても、また給料をもらうために働かなければならない。金持ち父さんの考えでは、このような所得のために働くことには、レバレッジを生む可能性がほとんどなかった。

金持ち父さんは勤労所得に対してこうも述べている。

「勤労所得のために働くことに一生を費やせと教えるのは、生涯鎖につながれた、高給取りの奴隷になることを教えているようなものだ」

金持ち父さんと貧乏父さんは二人ともよく働いたが、得ようと目指したお金の種類が違っていた。

貧乏父さんは、「高い給料のとれる仕事に就けるように、学校に行くんだ」といつも言っていた。

一方、金持ち父さんは「大事なのはいくら儲けられるかではなくて、いくら持ち続けていられるかだ」と言っていた。

そして次のように続けた。

「勤労所得は、一番一生懸命働かないといけないが、持ち続けられる量がもっとも少ない所得だ」