才能を社会に還元する

  1. 精神的なお金とは
  2. なされるべき自分に課せられた仕事
  3. 才能を社会に還元する

精神的なお金とは

金持ち父さんは、お金には競争的なお金、協力的なお金、精神的なお金の3種類があるとロバート・キヨサキに教えた(『金持ち父さんの起業する前に読む本』筑摩書房刊)。

他の人と競うことで手にするお金を競争的なお金、チームとなり協力することで得られるお金を協力的なお金と呼んだ。

3番目の精神的なお金について、金持ち父さんはこう説明した。

「精神的なお金は、神様の仕事を、つまり神様が『こうなるといい』と望むことをすることで生まれる。
神様の仕事をするというのは、天からの呼びかけに応えて何かをやるということだ。」

なされるべき自分に課せられた仕事

だがそれは、宗教団体や慈善団体を作ることを意味しているわけではないと、金持ち父さんは言う。

大部分の人はお金をもらうために仕事をするが、精神的なお金にかかわる仕事をする人は、そうではない。

お金をもらえなくてもいいから自分の好きなことをしている、というのとも違う。

「自分がそれをしたいからではなくて、それがなされるべき仕事で、きみが魂の奥底で、自分に課せられたものだと感じてする仕事に関係するのが精神的なお金だ」と金持ち父さんは説明した。

金持ち父さんの説明はさらに続いた。

才能を社会に還元する

「なぜこの問題を誰も解決しようとしないんだと腹が立ったりすることがきっかけとなり、そうした仕事と向き合うこともある。

その問題を解決しようと立ち向かうと、この世界に満ちている目に見えない力が手を貸してくれると、私は思っている。

魔法のような力が働いて、たとえば今までに会ったことのないような人が、きみの使命のために仲間になってくれることもある。

目に見えない不思議な力を呼び寄せたり、精神的なお金が助けに来てくれたりするのは、自分に天から与えられた特別な才能をほかに与えることで起こる。

自分に与えられた才能を見つけて育てるのは、とても大変な仕事だから、たいていの人はそれをしないままに終わるんだ。」

自分の中にある「社会に還元すべき才能」が何で、それがどのような形を取るべきなのかについては、あらかじめ与えられた答えはなく、人は一生をかけてそれを見つけようとするのかもしれない。

あなたには、どのような才能があるのか、考えてみてはどうだろうか。