情報を鵜呑みにしない
「金持ち父さん」シリーズを読み、キャッシュフローゲームをプレーして、さていよいよ実際に投資や起業を始めようと決意したとする。
具体的な投資について探しはじめたあなたの目には、さまざまな情報が飛び込んでくるだろう。
なかには「わが社がご紹介するこの投資(あるいはビジネス)は、あの金持ち父さんロバート・キヨサキが勧めています」といったキャッチコピーがついていたりするかもしれない。
だが、 キヨサキは個別の投資やビジネスを勧めたりはしない ので、そういった情報には飛びついたりしないようにお願いしたい。
自分の頭で考えてチャンスを見つける
キヨサキが「金持ち父さん」シリーズを通して伝えてきたのは、個別の投資やビジネスがいいか悪いかではなく、お金について学び、ファイナンシャル・リテラシーを身に着け、自分の頭で考えてチャンスを見つける習慣を自分のものにしろ、ということだ。
たとえば、あるカリスマが膨大な富を短期間で作り上げたとして、その方法をそのままあなたがやっても同じようにいくかどうかはわからない。
人はひとりひとり、性格も判断も行動も違うし、時代も状況も変化するからだ。
だからむしろ学ぶべきは、富を築いた人が何を学びどう考えたのかを知り、今の自分ならどう考えどう行動するか、何が自分に一番向いたビジネスや投資かを見つけられるようになる、ということだろう。
自分の言葉で説明できるか
先人たちから学ぶことは大事だが、その情報を鵜呑みにしたり、その人を神格化し絶対視したりすることには危険がともなうことも頭に入れておこう。
下手をすると、だれかのカモになっただけで終わってしまうかもしれない。
ある投資やビジネスを選び一歩を踏み出すなら、なぜそれを選んだのか、これからどんな計画にそって行動するつもりなのか、どんな目標を立てているのかなどを、自分の言葉でだれかに説明してみよう。
うまく説明できなければ、それはまだあなたのなかで整理しきれていないということかもしれない。
情熱は必要だが、同時に冷静な目を持つことも必要だということを忘れないようにしよう。