物件の条件を絞り込む
「マーケットの絞込み」で、検討範囲を絞り込んでいったら、次は、物件の条件を絞り込んでいく必要がある。
金持ち父さんのアドバイザーシリーズ、ケン・マクロイ著「不動産投資のABC」(筑摩書房)の「ダイヤの原石をさがす」の項から要点を抜粋し、そのやり方を見ていこう。
同書では、次なる絞込みのやり方として、要点を9つにまとめている。
専門家になる
1.目指すサブマーケットにあるいくつかの物件に関する最初の検討結果から、あなたが目標とする物件の条件をさらに絞り込もう。
2.目指すサブマーケットにある物件について、可能な限りあらゆる情報を集めよう。
3.新聞のビジネス、行政、ニュース欄につねに目を通し、あらゆる変化が不動産に影響を与えることを認識しよう。
4.あなたの地域の不動産に関係するあらゆる団体を探して入会しよう。行事に参加して、人々に出会える場所を作ろう。
5.物件探しを手伝ってくれるブローカーを雇うかどうかを決めよう。
6.買いたいと思うような物件を2、3件見つけて検討しよう。
7.インターネットで物件のオーナーについて調べよう。
8.住人や小売店のオーナー、物件管理人に会いに行き、さらに情報を収集しよう。
9.はじめての電話をかける準備をしよう
これらの工程を分かりやすく説明すると、次のような手順になる。
釣りのように辛抱強く
まずは「これから5年に渡って月8万円のキャッシュフロー収入を生む、ワンルームマンションを1件、1年以内に都心で購入する」などと条件を絞り込む。
次に、あらゆる方法(新聞、周辺の調査、町中の会話、集会など)で情報を集め、その物件を取り巻く情報の専門家になる。
その後、オーナーに連絡を入れる。
連絡を取ってみれば、話がうまくまとまらなかったとしても、物件を取り巻く情報についてより詳しくなれるし、コネクションやネットワークができる可能性もある。
何度断られてもあきらめず、「釣り」のように辛抱強く続けていくのが大事だ。