マーケットの選定
「キャッシュフロー101」で身につけた不動産投資の方法を実践する時に、参考にしてほしいのがこの本、金持ち父さんのアドバイザーシリーズ、ケン・マクロイ著「不動産投資のABC」(筑摩書房)だ。
投資用資金が貯まったら、物件を探し出さねばならない。
その際、取るべき行動がいくつかある。
ここでは、同書の「マーケットの選定」の箇所に焦点を絞って、そのコンセプトを紹介したい。
マーケット絞込みの行動リスト
以下が、投資対象のマーケットを絞り込む上で必要となる行動をリスト化したものだ。
1.自分の住んでいる州の中で興味を引くような、できれば自宅に近いマーケットをひとつ選ぼう。
2.そのサブマーケットや隣接した他のマーケットをすべて書き出そう。
3.その地域の雇用の全体図を明確にし、言葉で説明しよう。
4.そのサブマーケットに特有の個性を明確にし、言葉で説明しよう。
5.需要と供給を予測しよう。
6.発見したことを同書の情報に照らしてチェックしよう。評価基準に基づいてサブマーケットをランク付けしよう。
7.サブマーケットを選定しよう。
知るべきことは多い
1~3で大事なことは、目に見えるうわべの部分だけを見ないこと。
それらはほんの始まりにすぎず、実は知るべきことというのは多い。
ある地域について「本当に分かった」と思える状態になった時、初めて不動産投資をスタートさせることができるのだ。
4については、プロジェクト成功のカギが、マーケットの裏も表も知ることにあるということを理解しよう。
5において理解しておくべきことは、「すばらしい立地は供給が低く需要が高い」ということ。これは、マーケットを評価する上での核心である。
今もこれからも利益を生む物件を見つけるには、現実的にシビアに分析を行い、マーケットについて誰よりも詳しくならなければいけない。
6,7では、同書の第5章の情報に従って、サブマーケットを評価していく必要がある。
目標を絞り込み、リサーチに磨きをかける。
この作業をじっくりとやっていくのが大事だ。
また作業が膨大になりすぎる場合は、対象を絞り込んでいくことで、効果的、効率的に進めていくのも肝要である。