金持ちになりたいけどなれる?
「ロバート・キヨサキの『改訂版 金持ち父さん貧乏父さん』(筑摩書房刊)は単なる自己啓発本で、具体的なノウハウを教えてくれるわけではないので役に立たない」と言う人がいるが、本当のところどうなのだろうか。
実は、この本を読んで金持ちになった人は少なくない。
不動産投資でリタイアした人、株などに投資した人、起業して成功した人、とさまざまだが、彼ら彼女らはいったい何をしたのか。
金持ちになった人たちは、この本をよく読み、自分の頭でよく考え、じっくりと具体的な計画を練り、行動に移したのだ。
動機を明確にしよう
まず、なぜ金持ちになりたいのか、どのくらいのお金が必要なのかを自分ではっきり認識する必要がある。
なぜなら、動機と目標がはっきりしていないと、気持ちがぶれて続かないからだ。
子どもの教育にお金がかかるから、親の介護が必要だから、雇われて働き続けるのがいやだから、別荘と豪華な車が欲しいから、世界旅行がしたいから……人によって動機はさまざまだろう。
動機がはっきりしたら、それを実現するためにどのくらいの収入が必要か、それを達成するのにどのような手段をとるのか、いつまでに実現するのか、といった形で目標を書き出していこう。
試行錯誤が必要
動機と目標をはっきりさせ、具体的計画を練り、実行に移すうちに、自分のしたいことやそのために必要なこと、自分に可能なことと自分には向かないことが明確になっていくはずだ。
小さな失敗を繰り返しながら、自分の関心が続くこと、好きになれること、得意なこと、ニーズがあることを探し続けよう。
もしかしたら、じっくり考えて計画を練り行動するうちに、自分が望んでいたのはお金以外のものだったと気づくかもしれない。それもひとつの答えだ。
お金は道具でしかないのだから、それをうまく使ってよりよい人生を手に入れよう。