投資家になる心がまえはできているか?

  1. 金持ち父さんが教えてくれたこと
  2. 金持ち父さんの16の投資家レッスン
  3. 「金持ち父さんの投資ガイド」までは必読

金持ち父さんが教えてくれたこと

「金持ち父さんの投資ガイド」(筑摩書房刊 入門編と上級編の2冊)は、1973年にロバート・キヨサキがベトナム戦争から帰還し、金持ち投資家として投資を始めるために自分自身を変える準備を開始したところからはじまる。

そのときに、金持ち父さんがキヨサキに教えてくれた投資家になるためのレッスンは、次のような5つのステージに分かれている。

第一ステージ 投資家になる心がまえはできているか?
第二ステージ どのタイプの投資家になりたいか?
第三ステージ しっかりしたビジネスを作り上げる
第四ステージ 洗練された投資家になる
第五ステージ 富を還元する

まずは、投資家になる心がまえをしっかりと作るための第一ステージが大事だと、金持ち父さんは繰り返し教えてくれた。
第一ステージで金持ち父さんが教えてくれたのは、次のようなものだ。

金持ち父さんの16の投資家レッスン

投資家レッスン1
道を選ぶ

投資家レッスン2
コインの裏表を見る

投資家レッスン3
なぜ投資はわかりにくいのか?

投資家レッスン4 
投資はプランだ

投資家レッスン5 
言葉が人を金持ちにする

投資家レッスン6 
単純なプランを守り通す

投資家レッスン7 
自分に合ったプランを見つける

投資家レッスン8 
将来どうなりたいか決める

投資家レッスン9 
どのプランにも支払うべき代価がある

投資家レッスン10 
投資が危険ではない理由

投資家レッスン11 
テーブルのどちらの側に座りたいか

投資家レッスン12 
投資の7つの基本ルール

投資家レッスン13 
ファイナンシャル・リテラシーがリスクを減らす

投資家レッスン14 
簡単にわかるファイナンシャル・リテラシー

投資家レッスン15 
間違いの持つ不思議な力

投資家レッスン16 
金持ちになるために支払うべき代価  

投資家になるために学ぶことは、実はとても広い範囲にわたっていて、項目も多いことをまず理解しよう。

このうちいくつかは、すでにこの「金持ち父さんのキーワード」で紹介しているが、投資を始める前にはこれらを頭に入れておく必要がある。

「金持ち父さんの投資ガイド」までは必読

「金持ち父さん 貧乏父さん」を読んで「目からうろこが落ちた!」という人は多いし、「自分が働くよりもお金に働かせたいので、さっそく株を始めました」といった話も実際によく聞く。

一冊目の本だということもあり、確かにわかりやすく刺激的な内容で、金持ち父さんの教えの導入として読みやすいものになっている。

だが一つ注意したいのは、「金持ち父さん 貧乏父さん」は金持ち父さんの教えをまとめた本ではあるが、これだけでは教えの全体はわからないということだ。

二冊目の「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」で示されたキャッシュフロー・クワドラントの図は、世の中の人を4つに分類して考える、金持ち父さんの基本的なものの見方を教えてくれる。

この本は、キヨサキがシリーズの中で一番重要かもしれないと言っているものであり、この本抜きに「金持ち父さんシリーズ」を語ることはできないだろう。

さらに、三冊目の「金持ち父さんの投資ガイド」は投資とビジネスについての金持ち父さんの教えを、キヨサキ自身の経験をまじえて語っているもので、もしかしたら本当の教えはここから始まっているのかもしれない。

なにか行動を起こす前には、まずこの3冊(日本語版は4冊)を読んでおいたほうがいいだろう。

また、本を読むよりも行動して覚えたい、と言う人は、まずキャッシュフローゲームから入り、そこから実体験を重ねていくことをお勧めしたい。