言葉が人を金持ちにする

  1. たいていは貧乏になるプラン
  2. お金を作るのにお金は不要
  3. お金を作るには言葉が必要

たいていは貧乏になるプラン

「たいていの人は貧乏になるプランを立てている」

金持ち父さんはロバート・キヨサキに対し、そう教えたことがあるという。

金持ち父さんは、人の話に耳を傾けるだけで、それが分かってしまうのだそうだ。

彼はこうも言っている。

「もしきみがある人の過去、現在、未来を見たいと思ったら、その人の言葉に耳を傾けるだけでいい」
(「金持ち父さんの投資ガイド入門編」(筑摩書房))

お金を作るのにお金は不要

金持ち父さんは、「お金を作るためにはお金が必要だ」という考え方は間違っていると説いている。

それは、今よりお金が欲しいと思っている人にとっては、特に最悪の考え方であるという。

彼は言う。

「お金を作るのにお金は必要ない。必要なのはだれもが利用できるもの、お金なんかよりもっとずっと安く手に入れられるものだ」

果たして、それはどのようなものなのだろうか。

幼少期のロバート・キヨサキに対し金持ち父さんは、「貧乏お父さんの言葉に注意して話を聞き、その言葉がどんなメッセージを発しているかに注意する」という奇妙な宿題を出した。

お金を作るには言葉が必要

するとその結果、キヨサキが貧乏父さんから聞かされた言葉というのは、
「金儲けは難しい」
「私は金持ちであるより幸福でいたい」
「お金のなる木があるとでも思っているのか?」
などという言葉ばかりだったという。

つまり、ファイナンシャル・インテリジェンスに欠ける言葉ばかりを貧乏父さんは使っていたのである。

この宿題によってキヨサキは、お金を作るのに必要なのは他でもなく「言葉」なのだということに気づいたのだという。

またその他にも、貧乏父さんが「試験の点数」や「文法」と言った学校の教師の語彙しか持っていないのに対し、金持ち父さんが「レバレッジ」「キャッシュフロー」などといったビジネスマンと投資家の語彙を持っていることにも気づいたという。