株式市場の下落は10%超えに
世界的な規模での新型コロナウィルスの感染拡大が懸念され、各国の株式市場はここ10日ほどで大きく下げた。
CNNによれば、27日の米株式市場では、「ダウ工業株平均は前日比1191ポイント(4.4%)安となり、一日の下げ幅としては過去最大を記録した」という。
日経平均株価も5日続けて下げ、2月の最終週1週間の下落幅は2243.78円となった。
これでダウ平均株価も日経平均株価も、直近高値からの下落率が10%を超えたことになり、調整局面に入ったという見方が広がっている。
経済へのダメージも大きい
株価下落がいったん止まって回復に向かうのか、あるいはさらに下げ続けるのか、それは現時点ではまったくわからない。
新型コロナウィルスによる肺炎を懸念する声は大きく、さまざまな局面で活動の自粛が言われているため、経済にどれほどのダメージがあるのか、それがいつまで続くのかはまったく予測がつかない。
株式投資をしているあなたは、この事態をどう見ているだろうか。
テクニカル投資をしている人なら、上昇するにしろ下落するにしろ、株価が動くのは歓迎すべき事態かもしれない。
バリュー投資をしている人なら、買い場が訪れたと考えて、買いたかった株が買いたい価格になったときに仕込むことができるかもしれない。
注意深く観察し、大胆かつ慎重に行動する
一番やってはいけないことは、持っている株をさらなる下落におびえて衝動的に投げ売りしたり、楽観的な見通しで大きく売買してしまうことかもしれない。
これから景気がどう動くのかを自分である程度予測して、長期的に何を目指すのか、もし自分の予測がはずれたときにはどうするかをシミュレーションしたうえで行動することが必要だろう。
いずれにせよ、事態は大きく動いている。
何がピンチとなり、何がチャンスとなるのか、よく観察し、よく考えて行動しよう。