自分自身に語りかける声の大切さ
「金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法」(筑摩書房刊)のなかで、ロバート・キヨサキは金持ちになる6つの習慣をあげている。
そのなかでもいちばん大事なのは、6つのうち最後にあげた「自分の声に耳を傾ける」という習慣だ。
金持ち父さんはよくこう言っていたという。
「私の最大の力は、自分に語りかけること、自分が信じることの中にある」
キヨサキはこれを次のように言い換えている。
「自分自身に語りかける声に注意して耳を傾けなさい。
なぜなら、あなたが自分に語りかける言葉こそが、毎日のあなたの姿そのものになるからだ」
「なりたくない」は自分の頭に伝わらない
わかりやすいように、キヨサキはさらに説明を付け加えている。
あるときキヨサキは金持ち父さんにこう言った。
「だから「貧乏になりたくない」といつも言っている人と「金持ちになりたい」と言っている人では大きく違うんですね」
この言葉に金持ち父さんはうなずいた。
「人間の頭は「なりたくない」とか「したくない」という言葉が伝わらない気がするんだ。
伝わるのは話の主役となっている言葉、たとえば「デブ」とか「健康」、「貧乏」「金持ち」といった言葉だけ。
それがどんな言葉であれ、きみはその通りになる」
あなたがするべきこと
では、金持ちになりたい人は、どうしたらいいだろうか。
金持ち父さんが教えてくれたのはこうだ。
不安になったり、迷ったり、疑い深くなったときは、そういう気持ちになるようなことを口にしたり、考えたりしていることが多い。
だからそういう時は、まず自分がどう思っているかをチェックし、そういう言葉を自分が望んでいる言葉に置き換える。
自分のなかの不安や恐怖が消えて、望んでいない気持ちでなく望んでいる気持ちを感じることができたら、行動をおこして先に進みなさい。
行動してみて必要なら間違いを正し、望んでいるものを手に入れるまでそれを続ける。
あなたもこの金持ち父さんのアドバイスに従って、「自分の声に耳を傾ける」習慣を身につけよう。