お金の世界は一つのシステム
『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』に出てくるように、金持ち父さんは自分の息子のマイクとロバートに「お金の世界は一つの大きなシステムだ」と説明した。
個人はそのシステムのなかで、一定のパターンで機能する方法を学ぶ。
こんなふうに。

Eはシステムのために働く
Sは本人がシステムになって働く
Bはシステムを作り出したり、管理したりする
Iはシステムにお金を投資する
パターンは体や頭、心のなかに宿る
ここで言うパターンとは、私たちがお金にどのような形で引き付けられるか、体や頭や心で自然に生まれるパターンのことだ。
お金が必要だと思ったとき、Eは自動的に仕事をさがし、Sは自分一人で何か始める。
Bはシステムを作ったり買ったりしてお金を作り出し、Iはより多くのお金を生む資産をさがして投資をする。
これこそが、クワドラントを変えようと思ったときになかなかうまく行かない最大の理由になる。
EからBに移動し始めたとき、その人の一部はまだEに依存していて、なんとかもとに戻ろうとして抵抗する。
抜け出したはずの元の自分と、これからなろうとしている自分とのあいだの戦いになる。
どちらが勝つか、それは自分次第だ。
現代ではお金は不可欠なもの
それほどまでに行動パターンを変えるのがむずかしい理由は、いまの社会では生きるためにお金が不可欠になっているからだ。
農業時代には、土地があれば食べ物や水が手に入り、生きていくことができた。
だからお金は今ほど大きな意味をもってはいなかったのだ。
ところが産業時代になって、都市生活者が増えてくると、お金が生活そのものを意味するようになった。
いまでは水を手に入れるためにもお金が必要だ。
金持ち父さんのこの教えを踏まえて、自分がどの方向に進むか、じっくり考えてみてはどうだろう。