キヨサキの新刊『金持ち父さんのセカンドチャンス』
前回のキーワード「キヨサキはどうやって資産を築いたのか」では、9月25日に発売されたロバート・キヨサキの新刊『金持ち父さんのセカンドチャンス――お金と人生と世界の再生のために』を紹介した。
そのなかでキーポイントとなるのは、「金持ちは貯金せず、お金を動かす」という言葉だ。これは大事なことなので、よく覚えておこう。
ただ、「なるほど、金持ちは貯金しないのか。じゃあ、お金を貯めようとか思わなくてもいいんだ」と考えるのは短絡的すぎるので要注意だ。
お金に働かせる
「金持ちは貯金せず、お金を動かす」とは、入ってきたお金を全部使ってしまってもいいということではなく、お金を銀行に預けたままにしないでお金に働かせる工夫をする、ということだ。
つまり、金持ちは貯まったお金を手元で寝かせたり銀行に預けたままにしたりせずに、そのお金を投資やビジネスで動かしてさらにお金を生み出すようにしていく。
そうするためには、「入ってきたお金から出ていくお金を引いて手元に残るお金(=キャッシュフロー)がある」のが大前提となる。
このことは、キャッシュフロー101をやっている人ならよくわかっているはずで、最初に引くゲームカードにはキャッシュフローの金額が書かれている。
実生活でキャッシュフローゲームをする
キャッシュフロー101はおもちゃのお金を使って行うお金のゲームだが、現実とつながっていることを忘れてはいけない。ゲームなら最初からゲームカードに毎月のキャッシュフローの額(投資などに使える金額)が書かれているが、現実の生活では自分で確認しないとわからない。
あなたは自分の毎月のキャッシュフローの額を正確に把握しているだろうか。
もちろん毎月の変動はあるが、ごく大雑把でもいいのでひと月あたりの収入、支出、そしてキャッシュフローを確認し、自分が目標とする資産や収入の額を決めよう。実生活で行うお金のゲームはそこから始まる。
面倒ですぐ忘れてしまう、という人は、「金持ち父さんの家計簿」を使ってみるのもいいかもしれない。