『金持ち父さん貧乏父さん』がもたらした影響とは

  1. 7月初めにあるツイートがバズッた
  2. 反応はさまざま
  3. 学びと実践が大事

7月初めにあるツイートがバズッた

7月1日に、ある弁護士さんが『金持ち父さん貧乏父さん』(筑摩書房刊)についてこんなツイートをした。

このツイートは6000近くRTされ、1.3万のいいねがつき、多くのリプライがあった。

このツイートを、あなたはどう受け止めるだろうか。

反応はさまざま

リプライやその周辺のツイートを読んでいくと、『金持ち父さん貧乏父さん』という本とどんな出会いをしたのか、どんなメッセージを受け取ったのか、人によってさまざまだということが見えてきてかなり興味深い。

そもそもタイトルに反発を覚えて読まなかったし今後読む気もないという人、学生時代に読んでためになったから社会に出る前に読んでおくといいと勧める人、本の内容は評価しつつもネットワークビジネスの勧誘に使われているのが気になる人、本が出たあとキヨサキが自己破産したというデマを得意げに紹介する人。

そして、読んだ後で実際に行動に出た人も実にさまざまだ。

FXにのめりこみ自己破産をした人、不動産投資の詐欺に引っかかった人、株式投資で2,3度退場した人、着々と不動産投資を進めて会社を作りついにはリタイアした人、不動産投資で成功したのでメンターとなって同じ望みを持つ人たちを導きたいと考える人。

やはり、この本の影響の大きさがあらためて感じられる。

学びと実践が大事

冷静な意見としては、「『金持ち父さん貧乏父さん』でキヨサキはFXを勧めていないし、FXは投資とはいいがたい。きちんと読んでいればむしろ避けるはずのもの。読解力が足りないのでは?」といった趣旨のものがいくつもあった。

こういう意見が出るのは当然だろう。

『金持ち父さん貧乏父さん』でまず言われるのは、「金持ちになりたいならお金について学ばなければならない」という大原則だ。

そして、キヨサキが繰り返し言うのは、一足飛びに大金を儲けて大金持ちになることはできないし、もし突然大金が手に入っても自分自身が変わっていなければそのお金はすぐに手元から消えてしまう、ということだ。

まずは本やセミナーなどで学び、小さな規模で実践を始め、さらに学びと実践を繰り返しながらゆっくりと進んでいこう。

焦ったり欲張ったりしても、あまりいいことはない。