『金持ち父さん貧乏父さん』で金持ちは増えたのか?

  1. 日本でも富裕層は増えている
  2. 貧富の差が広がっている
  3. 投資は身を守る手段のひとつ

日本でも富裕層は増えている

ロバート・キヨサキの『改訂版 金持ち父さん貧乏父さん』(筑摩書房刊)は、2000年からずっと読み継がれていて、今やお金についての必読書として定着したと言ってもいいだろう。

それについてときどき聞くのは、「『金持ち父さん貧乏父さん』がそんなに読まれているなら、金持ちになった人であふれかえっていてもいいのに、どうしてそうならないのか」という意見だ。

だが、2000年と2017年を比べてみた場合、準富裕層(5千万円~1億円の金融資産を保有)、富裕層(1億円~5億円の金融資産を保有)、超富裕層(5億円以上の金融資産を保有)の世帯数および資産総額はいずれも伸びているという調査データがある。

ちなみに2017年の時点で、富裕層に属するのは全体の人口の2%ほど、超富裕層になると0.15%だという。

ネットで検索するとデータが出てくるので、興味のあるかたは調べてみて欲しい。

貧富の差が広がっている

当然ながら、こうした富裕層とその保有資産が伸びてきた理由のひとつとして、この時期の株価や不動産価格の伸びなどが考えられる。

と同時に、お金や投資について興味をもって積極的に取り組む人が増えたことも確かだと言えるだろう。

データを見ると、富裕層の伸びと平行して、賃金はむしろ減って貧困層が増えていることも明らかになっている。

つまり、日本でもキヨサキが心配していたように貧富の差が大きくなりつつあるわけで、その流れのなかで対応策として投資を始める人も少なくなかったのではないかと思われる。

投資は身を守る手段のひとつ

キヨサキが繰り返し書いているように、今や「いい学校を出ていい会社に就職すれば一生安泰」という時代は終わった。

そこで先行きの不安をなくすために、副業や投資などを手がけて複数のキャッシュフローを持つ人がふえている。

副業や投資からの収入があれば、生活だけでなく気持ちにも余裕ができ、長期的なビジョンも持てるようになるからだ。

自分の身を守り、思い通りの人生を送るためにも、お金の勉強をして投資を学び実践してほしい。