あなたの「老後2000万円問題」を解決するには

  1. ロバート・キヨサキならどうするか
  2. 働いて稼いだお金から2000万円貯める?
  3. まずは小さい投資から

ロバート・キヨサキならどうするか

1年ほど前に話題になった老後2000万円問題を覚えているだろうか。

金融庁の審議会が示した「老後の生活のために2000万円の資産形成を」という提案が、大きな話題となって不安をひきおこし、結局は財務大臣がその報告書を受け取らないことで決着をつけた。

だが、政府が報告書を受け取らなければこの問題が綺麗さっぱりと消えてしまう、というわけではもちろんなく、私たちの将来にそのまま課題として残っている。

これをどうやって解決すればいいのか、『改訂版 金持ち父さん貧乏父さん』(筑摩書房刊)の著者ロバート・キヨサキならどうアドバイスするか、ちょっと考えてみよう。

働いて稼いだお金から2000万円貯める?

まず、「老後の生活のために2000万円の資産形成を」といわれると、私たちは働いて得たお金から2000万円を貯めるにはどうしたらいいか、と考えがちだ。

毎月いくら貯めれば2000万円になるのか、といった具体的なシミュレーションが知りたければ、ファイナンシャルプランナーのみなさんが示してくれているのでネットで検索すれば見つけられると思う。

それを参考にしつつ、ロバート・キヨサキや彼のパートナーのキム・キヨサキが勧めるもうひとつのやり方も頭に入れて考えていこう。

つまりは、稼いだお金から2000万円を貯めるのではなく、生活できるだけのお金を生み出す資産を手に入れる、という方法だ。

まずは小さい投資から

キム・キヨサキは長年ロバートとともにビジネスと不動産投資をしてきたが、彼女が最初に買った投資物件はこじんまりしたベッドルーム2つバスルーム1つの家で、1ヶ月のキャッシュフローは50ドルだったという。

毎月たった50ドルの不動産収入から初めたキムはその後もこつこつと物件を買い進めて経済的自由を得た。それからも学び続けて、今ではチームで大規模な不動産投資をするまでになっている。

働いて得たお金で2000万円を貯めようとすると、税金を払ったあとに残ったお金を積立てることになるが、不動産やビジネスに投資するなら税金を払う前のお金を使って経費として処理することもできるから、増えるスピードが格段にアップすることになる。

不動産投資では借入れによってレバレッジを効かせることも可能だし、減価償却など税制面のメリットもある。

そのあたりのことを頭に入れてもう一度「金持ち父さん」シリーズや投資に関する本を読み、老後2000万円問題を解決するためになにをしたらいいのか、具体的にプランを立ててみてはどうだろう。