『金持ち父さん貧乏父さん』を読み直してみよう

  1. あなたはいつ、どの版で金持ち父さんを読んだ?
  2. 本の読み方は興味や関心によって違ってくる
  3. これからを考えるために、ぜひ読み直しを

あなたはいつ、どの版で金持ち父さんを読んだ?

日本語版の『金持ち父さん貧乏父さん』が最初に出たのが2000年11月、『改訂版 金持ち父さん貧乏父さん』(いずれも筑摩書房刊)が出たのが2013年11月、すでに初版が出てからほぼ20年が経とうとしている。

最近だと「お金について学ぶなら、まずは読んでおきたいド定番の本」という扱いになっているが、ネットなどで見ていると、この本との出会いはさまざまだ。

「父親の書棚にあったのを高校生の時に読んだ」とか、「友人に勧められて大学生の時に読んで進路を決めた」とか、「40歳を過ぎて初めて読んだけど、20代30代で読んでいればよかった」とか、ほんとうに人によって違っている。

あなたはいつ、どの版で『金持ち父さん貧乏父さん』を読んだか、ちょっと思い出してみてほしい。

本の読み方は興味や関心によって違ってくる

「20代のころに一度読んだが、いま読み直してみると、前よりも理解できるし納得するところが多い」といった意見もときどき目にする。

もともと、『金持ち父さん貧乏父さん』は、読む人、読む年齢、読む状況によってさまざまに受け止められているようだ。たとえばこんなふうに。

「お金について学校では何も教えてくれないから自分で学べ、という話」

「不動産を買えと言っている」

「ネットワークビジネスを勧めている」

「なんでもいいからとにかく投資をしろと言ってる」

「自分でビジネスを作り出せという起業の教科書だ」

読む人の興味や理解によって、『金持ち父さん貧乏父さん』が何を伝えようとしている本なのか、という受け止め方がこのくらい変わってくる。

これからを考えるために、ぜひ読み直しを

だからぜひ時間を作って、『金持ち父さん貧乏父さん』をもう一度読み直してみてほしい。できれば、『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』も続けて読んでほしい。

そして、最初にいつ読んだのか、その時はどのような状況で、何を思ったのか思い出してほしい。

それから、今回読んで感じたことと最初に読んで感じたことの違いと、現実にどこが変化したのかを考えてみてほしい。

そのうえで、これからの目標とそこに至るための計画をもう一度立ててみてはどうだろう。自分の望みや考えがよりよく把握できるようになるかもしれないから。