ページからはみ出る勢い
ダウ平均株価がそろそろ3万ドルに到達するのではないかと言われている。
ロバート・キヨサキの最新刊『金持ち父さんの「これがフェイクだ!」』(筑摩書房刊)に1895年から2015年までのダウ平均株価のグラフが紹介されているので、ちょっと見てほしい。
このグラフからは、ダウ平均株価が1985年ころから急激に上昇を始めたことが読み取れる(なぜそうなったかは、この本のテーマの一つなので、ぜひ本を読んでみてほしい)。
2015年には1万7000ドルくらいだったが、それが2019年末には2万7000円台になり、2020年に入ってさらに高値を更新して、1月10日には2万9000円台となった。
現在までの数値をこのグラフに書き込んだとしたら、ページからはみ出るほどの伸びとなっていただろう。
今年は大イベントの年
日経平均株価も2013年ころからこれと連動するように伸びていて、8000円台だったところから2万4000円台へと推移している。
だが、「よし、株価は伸びているのか。私もすぐに株式投資を始めるぞ」と考えた人は、いったん落ち着こう。
アメリカでは2020年秋には大統領選が行われるし、日本は夏にオリンピックがある。
どちらも、「それが過ぎたら株価は下落するのではないか」と言われているイベントだし、そのイベントの前に落ち始めることだってないとは言えない。
投資を始める前にまず学ぼう
今年初めにあったように国際関係の緊張が高まりそれが続くと、株価は当然影響を受けることになるだろう。
また、このところ世界経済を引っ張ってきたとされる中国経済の減速も懸念されている。
それに、株式市場は確かににぎわって株価が伸びているのだが、アメリカも日本も景気がいいのかというと疑問がわいてくる。
もし株式投資をしようと思うのなら、このあたりをよく学びよく研究しよく考えて、そのうえで始めることをお勧めする。