世界中で読まれた『金持ち父さん 貧乏父さん』
最近は金持ち父さんという言葉は知っていても、『金持ち父さん 貧乏父さん』を知らない人も増えている。
サイトやゲーム「キャッシュフロー」をきっかけにして金持ち父さんという言葉と出会う人が増えているからかもしれない。
あなたはロバート・キヨサキが書いた『金持ち父さん 貧乏父さん』(筑摩書房刊)という本を読んだことはあるだろうか。
この本は、1997年にアメリカで出版され、2000年に日本語版が出た。
それと前後して、世界中で大ブームがまきおこり、世界100カ国以上にまで広がった。
アメリカのニューヨークタイムス紙のベストセラーリストに何年にもわたりランクインし、日本でもミリオンを突破してまだまだ売れている。
何がそんなに人を引きつけるのだろうか。
お金と起業についての教え
キャッシュフローをプレーする人なら、ぜひ『金持ち父さん 貧乏父さん』に一度目を通してみてほしい。
この本を読んだ人ならだれでも最も印象に残ったと言うのは、冒頭に出てくるロバート・キヨサキの幼い日のエピソードだろう。
自分の家が貧乏であることに嫌気がさしたロバートが、金持ちになりたいと決意したときのことだ。
当時は鉛でできていた歯磨き粉のチューブを集めてコインを作ろうと計画するが失敗し、金持ち父さんのもとで学び始める。
そこで学んだことは、まず、お金というものをどう考えるのかという教え。
そして、雇われて働き報酬を得るよりも、自分の頭を使うことでビジネスを作り出すほうがいい、という教えだった。
これは、産業社会から情報社会へと世界が移行し始めたことにより、工場労働者に代表されるような大量の安定的な雇用形態が崩れ始めたことに対応している。
経済的自由を手にしよう
『金持ち父さん 貧乏父さん』は手っ取り早く金持ちになるための本だと思っている人も多い。
しかし冒頭のこのエピソードをよく読んでみると、この本の本質がよくわかる。
これはお金とは何かについて学ぶための本であり、従業員になるよりも起業することを勧める本であり、経済的自由を手にしようと呼びかける本だ。
もしもあなたがまだこの本を読んでいないなら、ぜひ一度読んでみてほしい。
もし読んでいたとしても別の読み方をしているようであれば、ぜひもう一度読み直してみていただきたい。
きっと新しい何かが見つかることだろう。