10月末に『金持ち父さんの「これがフェイクだ!」』を刊行
すでにお知らせしたように、ロバート・キヨサキの2年ぶりの新刊『金持ち父さんの「これがフェイクだ!」』が10月末に刊行される。
この本でキヨサキは、フェイクマネー、フェイク教師、フェイク資産をとりあげているが、さまざまな問題が指摘されている。
たとえば、日本では年金制度の危機と老後不安に注目が集まっているが、実はこれはほとんどの国に共通した問題だ、ということもわかる。
キヨサキは、そうした問題の根源にあるのはフェイクマネー、偽のお金だと指摘するが、では、本当のお金とは何か、キヨサキの定義を見てみよう。
お金がお金であるための基準
キヨサキは、この本の第一部で、「お金がお金であるための基準」を次のようにまとめている。
- お金は価値を保存するものである。
- お金は計量単位である。
- お金は交換の媒体である。
アメリカドルはこの3つの基準のうち2と3は充たしているが、1の「価値を保存する」という機能を失っているのではないか、とキヨサキは指摘する。
そのことは、金(ゴールド)の価格が上昇しつづけていることからも明らかだ、という。
クレジットカードがお金(=借金)を生み出す。
もともと各国の通貨は金銀など貴金属の価値を裏付けとして信用され流通してきたが、20世紀になって金本位制を離れ、政府の信用を裏付けとしたものになった。
金本位制でなくなったことで、世界経済は大きく発展できたとも言われているが、一方で貨幣価値は不安定になった。
中央銀行がどれほど紙幣を発行するかに加えて、クレジットカードなど個人の信用によって借金の形でお金が生み出されるようにもなった。
そうなると、お金の価値はどんどん下がっていくことになる。それが今のさまざまな問題を生み出している。
私たちがいま手にしているお金の正体とはなんだろうか。どうしたら金持ちになれるのか。この本を読んでぜひ考えてみてほしい。