銀行以外からお金を集める方法
たいていの人は、投資のためのお金を集めるためにまず一般の銀行に行く。
そして最初に訪ねた銀行に断られると、「融資が受けられない」と言って、そこでやめてしまう。
キム・キヨサキは「リッチウーマン」(筑摩書房)の中で、こう述べている。
「最初に訪ねた銀行が、たまたまその人が投資しようとしていた特定の不動産やビジネスに投資をしない銀行だっただけだ、ということがわかっていない」
銀行によって、喜んでお金を貸してくれる投資の種類が違うし、一般の銀行のほかにも投資のためのお金を集める方法はたくさんある。
次の項では、その一部を紹介しよう。
資金集めの方法:前編
1.売り手から借りる
賃貸不動産を購入する場合、売り手が銀行の代わりをしてくれることがある。つまり売り手が貸主となって、融資額、年利、融資期限などを取り決めたローン契約を買い手と結ぶ。
2.キャッシュフローで返済する
例えば、ビジネスを買った場合、売り手や、お金を貸してくれた人、投資してくれた人たちに、ビジネスが生み出すキャッシュフローで返済する約束をした場合がこれにあたる。
3.ローンを引き継ぐ
買おうとしている不動産にすでにローンがついている場合、融資を受けるのに必要な条件を満たすためにちょっと努力するだけで、そのローンを引き継ぐことができる場合がある。
もちろん、年利や融資条件などを含む既存のローンの細かい条件も引き継がなければならない。(但し、日本国内ではこの方法はとれない)
資金集めの方法:後編
4.投資家を探す
世の中には、お金はあるが投資先を見つけて運用することに興味の無い人、そのための時間や経験の無い人がたくさんいる。
もしあなたが計画している投資(種類は何でもよい)が、出資をしてくれた投資家に確かな見返りをもたらすことを証明できれば、資金を出してくれる個人投資家が見つかるかもしれない。
5.家族や友人から借りる
投資をしてくれるように家族や親戚、友人に頼むのも一つの方法だ。
あなたが提供するのは時間とエネルギー、彼らはお金を出す。
この場合、二つの注意点がある。
1.投資をしてくれる家族や親戚、友人をきちんと投資家として扱おう。
投資家になろうとする人は、どの投資もビジネスとして扱わなければならない。
お金を出してくれる人たちに、元本の回収や収益の受け取りについて、よく説明し納得してもらわなければならない。
相手が家族や親戚、友人であっても、きちんとした契約書を取り交わそう。
2.家族や友人との間には、感情的なことが関わる人間関係があるから、そういう人たちから借りる方法は、あまりお勧めできない。
上手くいくか分からない投資のために、友情の絆を失う危険を冒す価値はない。
どんな投資も、人間関係に縛られず、独立したビジネスとして扱おう。