お金の速度

  1. お金の速度
  2. 金持ちはお金を動かす
  3. お金の速度を上げるのは?

お金の速度

金持ちがますます金持ちになり、平均的な投資家がすべてを失う危険を犯す理由の一つが「お金の速度」だ。

「金持ち父さんのパワー投資術」(筑摩書房)で、ロバート・キヨサキがそのプロセスを紹介している。

以下のものがそれだ。

1.自分のお金を資産に投資する

2.投資したお金を取り戻す

3.資産をコントロールする力を維持し続ける

4.自分のお金を新しい資産に投資する

5.投資したお金を取り戻す

6.以上のプロセスを繰り返す

金持ちはお金を動かす

プロの投資家たちは、この「お金の速度」を上げることを重要視している。

他の資産に投資するために、できるだけ早くお金を引き上げるのがプロの投資家のやり方だ。

そうやってお金の速度を上げていくことで、より速く先へ進むことができ、より多くの利益を上げることができる。

金持ちがますます金持ちになっていくのは、このようなやり方で「お金を動かしている」からである。

一般的な人たちの投資方法が問題なのは、たいてい自分の持ち家と、引退プランに組み込まれた長期投資にお金を費やしてしまう点だ。

お金の速度を上げるのは?

同書に載っている問題をここに引用してみよう。

投資資金2万ドルを持っている時の行動として、お金の速度を上げる選択肢は次の3つのうち、どれだろうか?

1.利回り5%の投資信託に2万ドルを投資する。
7年後には、市場の大きな変動がなければ、2万ドルが2万8142ドルになっている。

2.2万ドルを自己資本として投資し、銀行から18万ドル借りて賃貸不動産を買い、ローンを返済し続けてエクイティ分を増やしていく。ローン返済を含めた経費は家賃収入でちょうどまかなえ、不動産の価格は毎年5%の割合で上がるとする。
7年後には、市場の大きな変動がなければ、不動産は28万1000ドルの価値を持ち、あなたのエクイティ分は10万1420ドルになっている。

3.2万ドルを自己資本として投資し、銀行から18万ドル借りて賃貸不動産を買うが、ただエクイティ分を増やしていくだけでなく、不動産の価値が上がった分をもとに2年毎に銀行からお金を借り、10%の頭金でそれを新しい不動産に投資する。
7年後には、市場の大きな変動がなければ、あなたが所有する不動産を全部合わせた価値は202万2128ドルで、エクイティ分は27万3198ドルになっている。

選択肢1と2はお金の動きを止めてしまう人の例。
選択肢3が、お金のスピードを上げる人の例だ。