どう生きたいのかを問い直す

  1. FIREムーブメントと早期リタイアの可能性
  2. リタイアして何がしたいのかが大事
  3. 定年まで会社組織で働くかどうか

FIREムーブメントと早期リタイアの可能性

最近、ネットでFIRE(ファイアー)ムーブメントという言葉を知った。

FIREとは、FINANCIAL INDEPENDENCE,RETIRE EARLY(経済的に自立し、早期に引退する)の頭文字で、ひたすら節約してお金を貯め、早くに引退し、利子収入で生活することを目指すというものだ。

この言葉を知ったのは、30歳で早期退職した日本のサラリーマンの話題がきっかけだった。

旧財閥系の会社に就職したものの、入社してすぐに企業体質が合わないのでいずれ早期退職すると決意し、徹底的に節約しながら収入の8割を株式投資につぎこんで資産を増やしていき、30歳になった時点で退職を実現したという。

リタイアして何がしたいのかが大事

検索してみると、アメリカの若年層のあいだでFIREムーブメントの考え方を知って実践する人が増えている、という英語の記事も出てくる。

貯めたお金から4%の利子収入が期待できるという前提で、どれだけのお金を貯めたら生活しているのかを計算し目標額を定めるという。

「FINANCIAL INDEPENDENCE,RETIRE EARLY」(経済的に自立し、早期に引退する)という言葉だけ見ると、まるでロバート・キヨサキの『金持ち父さん』シリーズに似た考えのような印象を受ける。

だが、ロバート・キヨサキなら、『金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法』で書いているように、引退は一つの通過点であると考え、そのあと何をするのかに力点を置くのではないだろうか。

定年まで会社組織で働くかどうか

30歳で早期退職した話題のサラリーマン氏は、ブログを見ると14歳から為替取引を始め、20歳から株式投資を手掛けてきたという。

早期退職にふみきったのも、そうした投資で十分な収益を上げることができるという自信があってのことだろう。

あるいは、もしかしたら旧財閥系のガチガチの会社組織で定年まで働くよりも、投資やネットで情報発信をしていくほうが将来性があるという「手ごたえ」を実感したのかもしれない。

一度しかない人生を、どうデザインして生きていくか、そのためにお金をどう儲けどう使っていくかは、その人自身が決めることだ。

あなたはどのように生きたいのか、どうやればそれが可能になるのか、いちど自分の心によく聞いてみよう。