自分のお金を守る
2月中旬から3月中旬は確定申告の時期だが、みなさんはもう申告をすませただろうか。「今まさに作業中」という人もいるだろうし、「そもそも会社の年末調整だけで済むので確定申告をしたことがない」という人もいるだろう。
ロバート・キヨサキは「金持ち父さんシリーズ」のなかで、税金は最大の支出であり、自分のお金を税金から守ることが大事だと繰り返し言っている。まずは、自分が一年でどれだけ税金を払っているのか、収入の何割を税金として徴収されているのか、確認するところから始めてみよう。
社会保険料も税金のようなもの?
身近な税金としては、所得税と住民税がある。
これらは直接税と呼ばれ私たちが直接収めるべきものだが、サラリーマンなら実際には雇い主が天引きして一括して納付しているので、あまり払っている実感がないかもしれない。
そのほかに私たちは日々買い物やサービスを利用するたびに消費税という間接税を払っている。
また、国民年金の保険料や国民健康保険の保険料などは社会保険料と呼ばれているものの、実際には滞納すると税金よりも厳しく取り立てられるので、ほぼ税金だと思っていいのではないだろうか。
それらを合わせて考えると、実は日本は世界でも国民の負担する税金が重い国だと言われる。
それならなおのこと、自分の払っている税額を知り、その税金がこの国をよくするために有効に使われているのか、考えてみることも大事だろう。
節税は可能か?
税金についての考え方はいろいろで、なかには、国や自分の住む地方自治体を運営していくための財源として税金は大事だから、節税など考えるのはもっての外だ、という人もいるようだ。
だが、金持ちになろうと思うなら収入を増やして支出を減らし、お金を働かせてお金を生み出すようにし、資産をふやしていくことだ、そのためには税金という非常に大きな経費を縮小する必要がある、と金持ち父さんは繰り返し教えている。
給与所得者だと節税の余地はあまりないが、たとえば、自分で事業を起こし会社を運営すれば、さまざまなものを経費として計上することができるようになる。
そうしたことを学びつつ、自分がどのように働くのか、どのように稼ぎたいのか、どうやって資産を築くのかを考えていくことも大事だろう。