ゴールド1gが13000円超え
2024年もすでに6カ月が過ぎ、後半にはいった。
この半年のあいだにドル円は1ドル=141円から161円へと円安が進み、金(ゴールド)の店頭価格は年始に1g=10,000円そこそこだったのがついに1g=13,000円を超えた。
3月には日経平均株価が4万円台に乗って大きな話題を呼んだものの、その後は行ったり来たりの横ばい状態だ。
7月1日に1月から3月までのGDP=国内総生産の改定値が公表されたが、実質の伸び率は年率換算でマイナス2.9%となった。
つまり、通貨の価値が下がっただけでなく、経済的に成長していない国であることが明らかになったということだ。
社会のあちこちで癒着が
経済が低迷している元凶のひとつに、政策の失敗と政治の腐敗があることは否定できない事実だと思う。
このところ明らかになったのは、政治家が私腹を肥やすために不正な経費処理をして脱税していたこと、しかも検察がそうした政治家をなぜか起訴しようとしないことだ。
さらに国会では、本来なら逮捕されるべき政治家たちが何食わぬ顔でそうした不正を隠蔽するような法律を作って追求できないようにした。
マスコミもこうした政治の腐敗について一通りの批判をするだけで、正面から立ち向かおうとしていないように見える。
自公政権が長らく続くことでさまざまな形で癒着がおこり、社会全体で自浄作用が働かなくなっているからではないか。
新しい風を入れよう
「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対的に腐敗する」というよく知られた言葉がある。
もともとは英国の歴史家アクトン卿が専制君主制について言ったものだが、どのような形態であれ一つの勢力が長く権力を持つと腐敗する危険性が高まるのは確かだろう。
日本もそろそろ新しい風を吹き込む時期にきているのではないだろうか。
なぜかあまり大きく報道されていないように感じるが、7月7日には日本の首都である東京の都知事選挙の投開票が行われ、すでに2期8年を務めた小池知事が3期目に挑む。
史上最多の56人が立候補したことをはじめさまざま話題を呼んでいる今回の選挙は、単なる地方自治体の首長選の意味を超えて、私たちがこの国の政治と社会について考えるいい機会だと思う。
期日前投票は既に始まっている。さあ、東京都民は投票に行ってよりよい社会を作りだそう。
都民だけでなく、国民全体がこれからの日本をどうすればいいか、よく見てよく考え話し合っていこう。