より質の高い金融情報を手に入れる

  1. 情報は自分で探す
  2. 自分の頭に鍵をつける
  3. 金融情報の3つの種類

情報は自分で探す

金持ち父さんはこう言った。

「いい金融情報は簡単には手に入らない。それは探しに行かなければ得られない」

(「金持ち父さんのパワー投資術」(筑摩書房))

金銭的に成功したいと思っている人は、金融情報を自分から探しに行かなければならない。

なぜなら、金融情報が載っている出版物のうち、本当に役に立つものの多くは、本屋では手に入らないからだ。

金銭的に成功したい人は自分が読む金融情報の質に常に気を配る必要がある。

ロバート・キヨサキも、新聞やビジネス雑誌を読んだり、テレビで金融情報番組を見たりするが、頭の一番奥まで取り入れる情報は、誰かに雇われていて収入の大部分を給料と言う形で得ているようなジャーナリストではなく、成功して金持ちになっている投資家から得たものに限っている。

これは、金持ち父さんの以下のような教えによるものだ。

自分の頭に鍵をつける

「家の玄関に鍵がついているのには、ちゃんとした理由がある。同じ理由から、頭にも鍵をつかておかなくちゃいけない」

金持ち父さんは、自分の頭に誰を招き入れるか、つまりどのような情報を頭に入れるべきか、充分注意しなければならないと教えている。

あなたにとって最大の資産はあなた自身の頭脳であり、そのドアにはしっかり鍵をかけておく必要があるのだ。

自分が受け取っている金融情報がどんな種類のものか迷った時は、キャッシュフロー・クワドラントの図を思い出せばいい。

この図をもとに、金融情報は三つの種類に分けて考えることができる。

金融情報の3つの種類

1.E(従業員)やS(自営業者)に属する人に向けて書かれている出版物やラジオ・テレビ番組

よく売れているマネー雑誌や、金融の専門家がホストを務めるラジオやテレビの番組の大部分がこれにあたる。また一般誌のお金や投資に関する記事も、そのほとんどがこのカテゴリーに属する。

2.E(従業員)やS(自営業者)に属する人がB(ビジネスオーナー)やI(投資家)に属する人について書いたり話したりする出版物や番組

アメリカでは、ウォールストリート・ジャーナル、フォーブス、バロンズなどの出版物、CNBC(ニュース専門放送局)、ブルームバーグTVなどのメディアがこのカテゴリーに属する

3.B(ビジネスオーナー)やI (投資家)に属する人が同じクワドラントに属する人、あるいはそれらのクワドラントに入ろうと頑張っている人たちのために書いたり話したりする出版物や番組

この一例は、ウォーレン・バフェットが出している年次報告書だ。これは毎年多くの人に読まれている。

また、正真正銘B(ビジネスオーナー)やI(投資家)に属する人たちが書いた、非常に技術的で特化されたニューズレターも多く出されている。金持ち父さんシリーズやロバート・キヨサキらが提供するそのほかの製品もこのカテゴリーに属している。

「一万ドルをどこに投資したいらいいか知りたい」と言ってくる人に対するロバート・キヨサキの答えの一つは、質のいい金融情報を載せている出版物にお金の一部を投資し、定期的に購読することだ。

一方、自分の頭の中に入ってくる金融情報の質を上げ、つねに最新のものにしておく気の無い人は、銀行にお金を預けておくのが最良の方法だ。