今ならほぼ全文が読める
ロバート・キヨサキの新刊『金持ち父さんの「大金持ちの陰謀」』が、2016年4月からwebちくま http://www.webchikuma.jp/ で無料公開されている。
今はほぼ全文が掲載されているがこれから徐々に削除されていくようなので、未読の人は早いうちにアクセスしてみることをお勧めしたい。
最新の更新分は、「第十一章 ファイナンシャル教育――アンフェア・アドバンテージを学ぶ」と「第十ニ章 もし私が学校を作ったら」の二章だ。
第十一章は、どのようにしたら自分で「お金を印刷する」ことができるのか、知っている人だけが得をする「アンフェア・アドバンテージ」を身に付け実際に使うにはどうしたらいいか、について書いた章だ。
第十二章は、この本全体のまとめというべき章で、学ぶべきことが「15の授業」としてコンパクトな形にまとまっているので、要点を押さえておくのに役立ちそうだ。
これから何が起こるのか
キヨサキは、この本で書いてきたような歴史を学び、いまのリーダーたちがやっていることを観察すれば、これから何が起こるかが見えてくると言う。
それはつまり、これから先、「生きていくのにもっとお金がかかるようになる」という厳しい現実だ。
その理由としてキヨサキは次の四つ、「1.増税になる」「2.借金が増える」「3.インフレが進行する」「4.企業年金が重荷になる」を挙げている。
たしかに、これはアメリカに限ったことではなく、日本でもすでにひしひしと感じられることではないだろうか。
ではこの問題を解決するためにはどうしたらいいとキヨサキは言うのだろう。
自分のお金を印刷する?
キヨサキが勧めるのは「自分のお金を印刷する」ことだ。
「え!そんなことをしたら法律違反で捕まるのでは?」と思う人もいるかもしれないが、キヨサキがこの表現で伝えたいのは、「あなたのお金が無限大のリターンを生むような仕組みを作る」ということだ。
その手段として、ビジネスや不動産、ペーパーアセット、金や銀など、さまざまなものが使えると言い、その仕組みの簡単な説明もしている。
ただ、そのために必要不可欠なのはファイナンシャル教育であり、いまや知識こそがお金であることを強調している。
あなたもお金について学び、これからの厳しい時代を生き延びよう。