キャッシュフロー・クワドラントのどこにいたいか

  1. Eクワドラントで収入を増やすには
  2. どのクワドラントでも金持ちになれる
  3. お金に働かせるのがIクワドラント

Eクワドラントで収入を増やすには

収入を増やそうと考えるときに常に頭に浮かべておきたいのは、キャッシュフロー・クワドラントの図だ。

ロバート・キヨサキが『改訂版 金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』(筑摩書房刊)で紹介したキャッシュフロー・クワドラントの図をもう一度よく眺めてみよう。

たとえば、給与収入を増やそうとする場合、あなたは「Eクワドラント(従業員)」の位置にいることになる。

人に雇われて働き、自分の時間と能力を使った対価として給与を得ているからだ。

だから、給与収入を増やそうと思ったら、働く時間を増やすか、時間当たりの給与を増やすか、そのどちらか(あるいは両方)を考える必要がある。

ESBI

どのクワドラントでも金持ちになれる

あなたは、どのクワドラントにいたいのか、自分のなかではっきり決めているだろうか。

目指しているのは、雇われて働く従業員の「Eクワドラント」、自営業の「Sクワドラント」、ビジネスオーナーの「Bクワドラント」、投資家の「Iクワドラント」のうち、どれだろうか。

もちろん、あなたがいるのはこのうち1つだけとは限らないし、1人で4つ全部のクワドラントにいることも可能だ。

また、どこのクワドラントにいても、金持ちになることはできるとキヨサキは言っている。

だが、いつのまにか自分が思っているのとは別のクワドラントにいて、それに気がつかないままだったりすることがあるので、自分がどこにいるのかを常に考えよう。

お金に働かせるのがIクワドラント

たとえば、ある人が「Iクワドラント(投資家)」を目指して投資を始めようと考え、株式投資やFXを選んだとする。

最初は用心深く少額から始めたが、幸運なことに順調に成果を上げることができ、そのうちにすっかりのめり込んで1日中値動きを見ているようになった。

お金に働かせていると言うよりも、その人自身が取引のために1日中働いているといった状態だ。

いまでは、多少の儲けは出ているが、時給に換算してみると実はアルバイトで働いているのと変わらないか、むしろ少なかったりする。

こうした場合、この人は本当に投資家だと言えるだろうか? よく考えてみてほしい。