ファイナンシャル教育の大切さ
「金持ち父さん貧乏父さん」(筑摩書房刊)を読んで、不動産の本だと思う人は少なくないようだ。
だが、ロバート・キヨサキは不動産投資のすすめとしてこの本を書いたわけではない。
金融について知らずにはすまされない今の世の中で、ファイナンシャル教育の大切さを広く知ってほしいと思って書いたのだ。
「金持ち父さんのファイナンシャルIQ」(筑摩書房刊)は、この問題に焦点をあてた一冊になっている。
この本のなかでキヨサキは、ファイナンシャルIQ、つまりお金に関する知性の高さは次の5つの項目で測ると言う。
- より多くのお金を稼ぐ
- 自分のお金を守る
- 予算を立てる
- レバレッジを効かせる
- 情報の質を上げる
ひとつずつ見ていこう。
まずはコントロールする力をつける
ファイナンシャルIQ-1の「より多くのお金を稼ぐ」はわかりやすい。
より多くのお金を稼ぐ人のほうが、ファイナンシャルIQが高いことになる。
ただし、多く稼いだほうが多くのお金を手元に残しておけるかというと、そうとは限らない。
これがファイナンシャルIQ-2の「自分のお金を守る」だ。
多くのお金を稼いでもそれをすべて使ってしまう人もいるし、それほど稼いでいなくてもたくさん残しておける人もいる。
あなたの手元から多くのお金を取っていくものは数多くあるが、その一つに税金がある。
税金を払うのは国民の義務だが、税金から自分のお金を守るのも、ファイナンシャルIQの大きな要素の一つとなる。
自分の手元にお金を残すには、ファイナンシャルIQ-3「予算を立てる」が必要だ。
自分の家計を黒字にするだけでなく、投資する余裕が生まれるように、お金について学ぼう。
投資のために学ぶ
投資するだけの黒字ができたら、いよいよ投資を学び、レバレッジを効かせることを学ぶ番だ。
これがファイナンシャルIQ-4であり、投資をして高い利益率を上げようと思ったらレバレッジを効かせることがカギとなる。
その人の投資の利益率を見ればどれだけの力があるかがわかる。
だが、ロバート・キヨサキが繰り返し言っているように、投資をしようと思ったらまず時間をかけて学ぶ必要がある。
学べば学ぶほどファイナンシャルIQを高めることができ、情報を見分ける力もついて、よりよい情報が得られるようになるからだ。
これがファイナンシャルIQ-5「情報の質を上げる」が意味することだ。
だから、学びはその先もずっと続くことになる。
あなたのファイナンシャルIQを伸ばして、経済的自由を手にしよう。