新年の目標を決める

  1. 自分の成長を目指す
  2. なぜそうしたいのか
  3. どうやったらいいか-金持ち父さんの教え

自分の成長を目指す

「金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法」(筑摩書房刊)は、ロバート・キヨサキとキム・キヨサキが10年のうちに金持ちになって引退した話から始まる。

1985年の元旦を迎えたとき、ロバートとキムはこれまでの事業から撤退したばかりで、その日その日を生き延びるのがせいいっぱいだった。

もちろん、それまでも毎年、新年の目標を立てていた。

その年は友人ラリーの提案で、1年だけの目標ではなく、何年かかけて実現する大きな目標を立てようということになった。

ラリーが提案したのは、「経済的に自由になる」という目標だ。

それは、そのときの二人の経済状況から考えると、不可能にさえ思えた。

だが、大きな目標を前にして尻込みしているのは、自分の内面の弱さ、怠け心と自信のなさが原因だと気付いたロバートは、さらに大きく成長しようと決心する。

そして、「経済的自由を得て引退する」という目標を立てて紙に書き、実際に1994年にそれを実現した。

なぜそうしたいのか

この目標を立てたとき、どうやって実際にその目標を実現したらいいのかは、ロバート・キヨサキにもわかっていなかった。

彼が「経済的に自由になる」ことを目標にしたのは、「どうやったらいいか」がわかったからではなく、「なぜそうしたいのか」がわかったからだ。

この目標を前にして尻込みしているうちに、ロバート・キヨサキは自分が本当に変わりたいと願っていることに気がついた。

そして「経済的に自由になる」という目標とともに、なぜそうなりたいと思うのか、その理由を紙に書き出した。

そのことが、目標実現への大きな原動力となった。

理由が見つかれば方法は見つかる、とキヨサキは言う。

意志があれば道は開ける。

強く望む心が大切なのだ。

どうやったらいいか-金持ち父さんの教え

ロバート・キヨサキは、目標を立てることの大切さについて伝えたいと思って、よくこの話をする。

それでもやはり、「どうやって経済的自由を得たのですか」と聞く人が多いという。

それに対する答えはこうだ。

1985年から1994年にかけて、ロバートとキムとラリーの3人は、金持ち父さんの教えに従った。

つまり、偉大なる富へと続く次の3つの道に焦点を合わせてやり続けたのだ。

1.ビジネスに関するスキルを高める

2.お金の管理に関するスキルを高める

3.投資に関する技術を高める

そして、これをやりとおすためには、やはり「なぜそうしたいのか」がいちばん大事だったという。

あなたも、なぜ経済的自由を得たいと思うのか、自分の心にじっくり聞いて、新年の目標を立ててみよう。