ブランドの重要性

  1. 成功するために不可欠なこと
  2. ブランドになるのはごくひとにぎり
  3. 評判は死ぬ気で守れ

成功するために不可欠なこと

ロバート・キヨサキは、ドナルド・トランプとの共著『黄金を生み出すミダスタッチ』(筑摩書房刊)で、起業家として成功するための5つの教えをとりあげている。

この5つの要素のどれもが、起業家にとってだけでなく、ビジネスや投資で成功するために必要不可欠なものだとトランプとキヨサキは言う。

5本の指にたとえられた5つの教えをもう一度確認しておこう。

親指…人間的な強さ

人差し指…フォーカス

中指…ブランド

薬指…人間関係

小指…小さいけれど大事なこと

今回はこのうちの「ブランド」について見ていこう。

ブランドになるのはごくひとにぎり

5つの要素のうち、中指で表されるブランドはことに起業家にとって大事だと、金持ち父さんはキヨサキに教えた。

ブランドになるのはとてもむずかしくて、ごくひとにぎりの商品や会社だけが実現できるものだと言う。

「起業家として成功したいなら、ブランドとは何かを知り、それを重んじることを学ばなければいけない。」

では、ブランドとはいったい何だろうか。

そして、ブランドを作り上げるには何が必要なのだろうか。

この本の中でキヨサキが引用している、amazonの創始者ジェフ・ベゾスの言葉はわかりやすいので覚えておこう。

『会社にとってのブランドは、人間にとっての評判のようなものだ。むずかしいことをうまくやろうと努力することによって、人間は評判を獲得する。』

評判は死ぬ気で守れ

まだ若かったロバートが偽物のロレックスをしているのを見た金持ち父さんは、とても厳しく彼を叱った。

偽物を買うのはブランドを盗んでいるようなもので、ビジネスマンとして信用されないと教えた。

「ロレックスから盗みを働いている人物から物を買うのは、

『私は盗品を買っている。誰かが築き上げたいい評判を盗んでいる。』

と言っているのと同じことだ。

不正直で下劣、ずるがしこく、心が曲がったいかさま師とビジネスをしたいと、誰が望むと思うかい?」

「正直な人たちは不正直な人たちとは取引をしない。

君の評判は、君が作るブランドの基礎になる。

評判は死ぬ気で守らなければいけない。評判は会社自体より大事だ。」

起業家になろうという人はもちろん、ビジネスにかかわる人なら、だれにとっても評判は大事だ。

あなたの商品、あなたのサービス、あなたのビジネス、そして、あなた自身がブランドになることを目指そう。