顧客のことを本当に考える
あなたの商品やサービス、あなたのビジネス、あるいはあなた自身がブランドになるためには、いったい何をしたらいいのだろう。
ブランドになるというのは、顧客にとってほかとは違う特別なものになることだとキヨサキは言う。
金持ち父さんはこう言った。
「ブランドにまで成長するビジネスがこれほど少ない理由は、たいていのビジネスが、ひとことで言って金儲けビジネスだからだ。」
「顧客のことではなく顧客のお金のことばかり考えているようでは、その取引は単なる取引のままで、人間関係にまで育つことはない。」
「起業家が本当に顧客のことを考えれば考えるほど、ビジネスをブランドにすることができる。」
「きみが顧客のことを本当に思っていれば、顧客はきみのブランドを心の中で大事にしてくれるようになる。」
仕事を愛し、力を尽くす
だからと言って、顧客に気に入られようとして、特別なことや、とんでもなく風変わりなことをする必要はない。
『黄金を生み出すミダスタッチ』で共著者のドナルド・トランプは、起業家だった父親から教えられた「成功するための四段階方式」を紹介している。
1 仕事に着手する
2 仕事をする
3 きちんと仕上げる
4 撤退する
つまりは、自分のしている仕事を愛し、力を尽くし、きちんと仕上げることが成功につながると教えたのだ。
ドナルド・トランプは父親のもとでビジネスを実地に学び、この教えを体得した。
いまやトランプグループは世界中で知られるようになっているが、この教えがトランプというブランドを作り上げる基礎であることは確かだ。
約束を守る
ブランドとは何かについて、キヨサキは次のように言う。
ブランドはただの名前ではなく、それ以上の意味がある。
真のブランドは単なる製品以上のもの、つまりは自分や顧客にたいする「約束」だ。
自分が世の中のために何をするか、人とどこが違うかを体現することで、ブランドは確立される。
ブランドになりたかったら、八方美人でいることはできない。
自分がユニークな存在であり、他人と違っていることを、そして、自分の使命をなしとげようと力を尽くしていることを、幸せに感じるよう努力しよう。
約束を守り、自分がほしいものを人々に与え続ければ、あなたも自分のビジネスをブランドにまで成長させることができるかもしれない。