まず何をすればいい?
ロバート・キヨサキの「金持ち父さん貧乏父さん」(筑摩書房刊)を読んで、ラットレースから抜け出して経済的自由を手にしたいと思う人は、まず何をするだろう。
ある人は「これから株が上がるらしいから」と、株の本を買い、証券会社に口座を開いた。
ある人は「今の時代、株よりFXでしょ」と、熱心にFXの研究を始めた。
ある人は「やはり不動産投資が安定していていい」と、不動産投資のセミナーに通っている。
ある人は「いずれ自分のビジネスを持ちたいから、まずはネットワークビジネスをのぞいてみる」と、活動を始めたらしい。
もちろん、それぞれの考えはわかるけれど、その前にまずやるべきことがある。
それが何かは、「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」(筑摩書房刊)の最終章、「ラットレースから抜け出すための七つのステップ」にまとめてあるので、すこし見ていこう。
財務諸表を作り、自分のいる場所を確認する
キヨサキが繰り返し言うことだが、ラットレースから抜け出すという目標に向かって走り出す前に、まずは自分が今どこにいるかを確認する必要がある。
もちろん、「お金の面でどこにいるのか」という意味だから、実際の作業としては自分自身の財務諸表を作ることから始まる。
「キャッシュフロー」ゲームのゲームシートがそのまま財務諸表(損益計算書と貸借対照表)になっているので、これに自分のリアルな数字を書いていけばいい。
そこに乗っていない項目は、自分で工夫して書きくわえよう。
あなたの毎月のキャッシュフロー(収入の合計-支出の合計)は、今現在どのくらいで、それがいくらになれば、ラットレースから抜け出せるかを把握しよう。
次にプランを立てる
現状を把握したら、5年後にどうなっていたいか、という目標を立てる。
5年後の目標に向かって、12カ月後の短期の目標を同時に立てる。
どちらも実現可能なものでなければ、いくら目標を立ててもすぐに挫折してしまうので、必ず実現可能なものに絞り込もう。
12カ月後の目標を1カ月ごとに落とし込めば、明日からの行動につながっていくはずだ。
5年後、目標を達成できた時のあなたの財務諸表はどんなものになっているだろうか。