キャッシュフローのコントロール
ロバート・キヨサキは、「金持ち父さんの金持ちになるガイドブック」(筑摩書房)の中で、自分のキャッシュフローをコントロールできるようになりたいと本気で思っている人は、以下の3つのことをする必要があると述べている。
1.自分の財政状態を把握する
2.自己抑制する
3.目的地に連れていってくれる「ゲームプラン」を立てる
習慣を変えるためには、自分のファイナンシャル・ライフを自分でコントロールしたいと、あなたがどれくらい真剣に思っているかに掛かっている。
つまり、それができるかどうかはあなた次第なのだ。
ロバート・キヨサキは、本書で紹介している借金を減らすための方法について、以下のように述べている。
「どれも必ずやらなくてはならないというものではない。だが、やらなければ、今いる場所に、つまり、決して途絶えることのない請求書の支払いのために給料を使い続ける状態にとどまっているだけだ」
次の項では、借金を減らすための2つのステップを紹介しよう。
2つのステップ-その1
借金を減らすために、クレジットカードを切り刻む必要は無いが、借金を減らすためのプランには従った方がいい。
そのための、最初の2つのステップを説明する。
まず一つ目のステップは、最初に「自分に支払う」ことだ。
給料をもらったら、まず始めに支払う請求書は車のローンでも、家のローンでも、家賃でもなく、「あなた自身」だ。
しかるべき額のお金を自分に支払い、それをすぐに、日常的に使う口座とは別の投資用貯蓄口座に入れる。
そして、何らかの形で投資する準備ができるまで、手をつけないでおく。
この口座に入れたお金は本格的に投資を始める準備が出来るまで、絶対に引き出してはいけない。
「まず自分に支払う」については、本コーナーにも取り上げられている項目なので、そちらも是非読んで頂きたい。
2つのステップ-その2
次のステップは、ロバート・キヨサキが「ドゥーダッズ(無駄使い)」と呼んでいる支出を切り詰めることだ。
ドゥーダッズとは、誰にでもある「どうしても欲しくなるが、必要の無い余計な物」だ。
それは高級車かもしれないし、一流レストランでの食事、あるいは見栄えのする洋服かもしれない。
何であれ、そういった物を衝動的に買う習慣をともかくやめよう。
ここが自己抑制と意志の力がものを言う正念場だ。
もし借金から抜け出したいと真剣に思っているなら、昔から言われる「充足の引き延ばし」という美徳に自分を慣らす必要がある。
今回、紹介したのはごく一部にすぎない。
詳しくは是非本書を読んで、悪い借金を良い借金に変える教えを学んで欲しい。