大きく考える
ロバート・キヨサキは「金持ち父さん貧乏父さん」(筑摩書房刊)の最後で、行動を始めるための具体的なヒントをいくつか挙げている。
そのうちの一つは「大きく考える」ことだ。
「大きく考える」といっても、抽象的な意味ではない。
たとえばパソコンが必要な時に、同じものを買いたい人を何人か見つけて注文をまとめ、店に出かけて値引きしてくれるように交渉をする。
小売り店はまとまった台数が売れるのはありがたいので値引きに応じてくれるし、買う方も安く買えるので得をする。
もちろん、これはパソコンだけではなく、ほかの場合にも応用できる。
買い手を見つけてから売り手をさがす
もっと高額なものの売買でも同じようなことが可能だ。
あるときキヨサキは、お金はあるがひまのない友人が土地を探しているのを知った。
彼は、友人がほしがっている土地よりも広い土地を探し、買い付けの優先権を押さえてから、友人に電話をした。
友人がその土地の一部を買いたいと言ったので、その部分を売り、その代金でキヨサキは残りの土地を買ったという。
これも「大きく考える」やりかたの一例だ。
バーゲンで買う
もうひとつのヒントは「バーゲンで買う」というものだ。
ドラッグストアやスーパーでトイレットペーパーを破格の安値で売っていたら、消費者は喜んで余分な分まで買いだめをする。
だが、株式市場や不動産市場がバーゲンセールを始めると、それは大暴落だの反落だのと呼ばれ、消費者は我先に逃げ出す。
市場が反転して値上がりを始めると、今度はそろって買いに走る。
「利益は売ったときに生まれるのではなく、買ったときに生まれる」という金持ち父さんの教えから言えば、バーゲンセールの時に買うのが望ましいはずだ。
そのためにはもちろん、それがバーゲンセールであるとわかるだけのファイナンシャル・インテリジェンスを備えている必要がある。
お金について学び、ファイナンシャル・インテリジェンスを身につけよう。