ハウツー本を求める人たち
「金持ち父さんのサクセス・ストーリーズ」(筑摩書房刊)は、「金持父さんシリーズ」やキャッシュフローゲームで学び、自分から実際に行動をおこした人たちの記録だ。
ロバート・キヨサキはセミナーなどでよく、「銀行に預けてある1万ドルを何に投資したらいですか」とか「私が経済的になるために、何をしたらいいか教えてください」などと聞かれる。
「金持ち父さん 貧乏父さん」を読んで、「面白かったけれど答えが書いていないのが不満だ」というひとたちも同じ考えの人たちで、つまりはハウツー本を求めているのだろう。
実はキヨサキはこうした人たちをあまり好意的に見ていない。
というのは、言われたことだけをする「指示待ち人間」が好きではないからだ。
自分の頭を使って考えよう
「金持ち父さん 貧乏父さん」の最初のエピソード、幼い日のロバートとマイクが自分たちでお金を作り出す方法を見つけ出した話でも分かるように、金持ち父さんは自分の頭で考えて答えを見つけるように二人を導いた。
頭と時間は誰にでも平等に与えられた資産であり、それをどう使うかはそれぞれの個人の工夫にかかっている。
自分が何を手に入れたいのかをよく考え、それを手に入れるための方法を探り、自分に向いていると思えるものを選び、すでにそれを成し遂げている人に学んでから、最初の一歩を踏み出そう。
人から言われたことをそのままするのではなく、自分の頭で考え選び、学ぶことが大事だ。
自分が何がしたいのか、何が向いていて何ができるのかは、自分自身にしかわからないのだから。
自分のために時間を投資しよう
キヨサキが繰り返し言うように、金持ちになるのは仕事場でではなく、仕事が終わって家に帰ってからだ。
暇な時間にぼーっとテレビを見ているのでは、金持ちにはなれない。
経済的自由を手に入れるにはどうしたらいいか、自由になったら何をしたいのか、どこにそのチャンスがあるのか、自分が飽きずに興味を持ち続けられるのはどの種類の投資家、あるいはどんなビジネスか。
そうしたことを常に自分の頭で考え続け、学び続け、自分の可能性を自分で見つけよう。
あなたの未来はあなたの手の中にある。