自分の道を見つける

  1. あなたのゴールは何か
  2. 自分の道を見つけるまで
  3. 父の志を引き継いで

あなたのゴールは何か

ロバート・キヨサキの『金持ち父さんシリーズ』は現在までに5冊改訂版が出ている。

そのうち一番大きな変更があるのはシリーズ2冊目の『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』(筑摩書房)で、旧版と大きく違っている点が2つある。

ひとつは第五章の「投資家の5つのレベル」が全面的に書き換えられてまったく新しいものになっていること、もうひとつは、まえがき「あなたのゴールは何か」が追加されていることだ。

新たに追加されたこのまえがきで、キヨサキは「本書『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』は自分の道を見つけることについて書かれている。」と言っている。

自分の道を見つけるまで

私たちは子供のころから、「大きくなったら何になりたいの?」などとよく聞かれるし、将来なりたい憧れの職業を心に決めていたりする。

医者になりたい、弁護士になりたい、ミュージシャンになりたい、映画スターになりたい、サッカー選手になりたい、などと夢見ている(あるいは夢見ていた)人も多いだろう。

キヨサキも海洋生物学者、宇宙飛行士、海兵隊員、航海士、パイロット、プロフットボール選手などを夢見たが、実際に、そのうちの3つ(海兵隊員、航海士、パイロット)になることができた。

ただ、彼が自分の道を見つけたのはその3つを経験した後であり、結局彼がなったのは、「絶対にならない」と心に決めていた「教師」だった。

父の志を引き継いで

キヨサキの家系には多くの高学歴者や教師がいたが、キヨサキ自身は成績も悪く、落第しそうになったこともあり、既存の学校制度が嫌いだった。

自分がなぜ学校や教師が嫌いなのか、というところからスタートして、キヨサキは全く新しい形でお金や起業について教え始め、「金持ち父さん」ブランドを立ち上げることで、Bクワドラントに属する「教師」になった。

実はロバートの父が教師になったのも、学校制度を変えたかったためだというから、父の志を違う形で引き継いだと言えるのかもしれない。

これまで学校では教えなかった「お金」について教えるためにキャッシュフローゲームを作り、『金持ち父さん貧乏父さん』を書くことで、彼はようやく自分の道を見つけた。

「自分の道を見つけることが人生の目的だ」という意味の言葉で「まえがき」は締めくくられているが、その目的を達した今も彼は学び続けている。

あなたはすでに自分の道を見つけているだろうか。