キム・キヨサキの「リッチウーマン」
ロバート・キヨサキの公私にわたるパートナーであるキム・キヨサキは、自分でも不動産投資を積極的に行っている。
そしてその著書「リッチウーマン」(筑摩書房刊)のなかで、女性も投資に強くならなければいけないと語っている。
その理由として挙げているのは、たとえば次のようなことだ。
・結婚した夫婦の50%が離婚する。
・離婚した最初の年に女性の生活程度は平均して73%低下する。
・経済的に困っている高齢者のうち、4人に3人は女性であり、そのうち80%は夫が生きている間は経済的に困っていなかった。
これらはアメリカの統計によるものだが、日本でもそれほど状況は変わらないのではないだろうか。
女性はお金に弱い?
キムが「リッチウーマン」を書いているときに、ある男性にこう言われたという。
「女性と投資だって? 女性と浪費ならわかるけど、女性と投資じゃ合わない」
日本でも、女性はお金のことや投資が苦手だと思い込んでいる男性は多いのではないだろうか。
男性だけでなく、現実には家計のやりくりを担っていることが多い女性の側でも、そう思い込んでいることがあるかもしれない。
しかし、キムがこの本のなかで挙げているように、女性の投資クラブのほうが運用がうまくいっているという調査結果さえある。
実際のところ、投資がうまくいくかどうかは、性別には関係ないと言っていいだろう。
お金について話し合おう
何でもそうだが、だれでも始めた時は基本もわからない初心者だ。
女性に限らず、初めて投資する場合や、まとまった金額を動かすのに慣れていない場合、苦手意識を持つのは自然なことかもしれない。
だが、実際に投資をするかどうかは別として、今の時代、男女ともにお金について学ぶことは不可欠だろう。
パートナーがいるなら、お互いのお金についての考え方を確かめ合うことも大事だ。
お金について話し合うのはお互いに学びあういい機会になるし、お金についての考え方が違いすぎると、パートナーの関係もうまくいかなくなるかもしれないからだ。
まずは一度、お金や投資についてパートナーと(あるいはパートナー候補者と)話をしてみてはどうだろうか。