金持ちになったら何をするか
ロバート・キヨサキが考案したゲーム「キャッシュフロー」をプレーしたことがある人なら、ゲーム盤の外側をぐるっと囲むファーストトラックについて当然知っている。
そのコマのいくつかには金持ちになった時に実現したい「夢」が書かれていて、ゲームをする人はそのなかから一つを自分のゴールとして選ぶ。
たとえば、「世界各地でゴルフ」「専用ヨットで地中海クルーズ」「カンヌ映画祭」など、自分の愉しみや満足を中心に選ぶことができる。
あるいは、「ガンとエイズのための研究センター」「児童図書館」「海洋生物を救う」など、人の役に立つ道を選ぶこともできる。
この2つめの道は、金持ち父さんが「富とお金に関する5つめのステージ」としていた「お金を儲けたあと、社会に還元する責任」を表している。
財団を作り社会貢献する
これは、金持ち父さんがあげていた投資家が持つべき10のコントロール能力として、最後にあげられている「お金を社会に還元することに関するコントロール」と連動している。
作り上げた財産をもとに、財団と信託財産によってお金が継続して生まれるようなシステムを作り、それによって社会貢献を続けるしくみ作りだ。
これまでも、大きな財産を築いた金持ちのうちで、財団を作って社会に大きな貢献をしてきた人は多い。
各種の賞を作って大きな役割を果たした人をたたえたり、大学や奨学金制度を作ったり、美術館を作ったりしている。
もちろん、名誉欲だとか売名だとか言われることも多いし、そういう要素がまったくゼロとは言いきれないだろう。
だが、それによって社会に大きな還元をしていることもまた否定できないだろう。
情報時代に入った今、新たな形での社会貢献も現れるかもしれない。
人類の経済的幸福を高める
ロバート・キヨサキとキム・キヨサキがリッチダッド・カンパニーを作った時、彼らの使命は「人類の経済的幸福を高める」ことにあった。
つまり、お金について学び、自分の経済的生活を向上させるために行動する人たちを支援すること、これが彼らの使命だ。
彼らはそのために、本やゲームなどの製品を開発し、メッセージを発信し続けている。
ぜひそのメッセージに耳を傾け、ともに学び続けてほしい。
最後に、金持ち父さんがくれた最後のアドバイスを送ろう。
「進み続けろ。他人ではなく自分のふところ具合を心配し、自分の夢に忠実であり続けろ。そうすればきみの夢はすべて実現する」