専門用語を学ぶポイント

  1. 難解な専門用語
  2. 分からなければ調べる
  3. 三つの簡単なルール

難解な専門用語

ロバート・キヨサキの公私に渡るパートナーであるキム・キヨサキは著書「リッチウーマン」(筑摩書房)の中で、こう述べている。

「投資に関することがわかりにくい大きな原因は、本当の専門家や専門家になりかけの人、また、専門家ではないけれどそう呼ばれている人、そして全く専門家でない人まで、それに関る人たちが使っている言葉にあると思う」

事実、お金や投資に関する語彙の中には専門用語が数多く存在する。

相手が分からない言葉を次々使ってきても、それを説明してくれと頼まずに分かったようなふりをしたり、圧倒されてすっかり混乱してしまったことがないだろうか。

理解できないのは自分だけだと思っていて、そのせいで自分は投資の世界に入れるほど頭が良くないのだと思い込んでいる女性は多い。

無論、男性でも同じことが言えるだろう。

次の項では、キム・キヨサキが薦める専門用語の学び方を紹介しよう。

分からなければ調べる

キム・キヨサキの友人で人間が物事を学ぶ方法について研究している女性がいる。

彼女の研究によると、人は何かを読んでいる時、意味の理解できない単語があると、集中力が途絶えて内容についていけなくなり、無意識のうちにその文章、あるいは段落を繰返し読んでしまうという。

同じ部分を何度も読んでいる自分に気が付いた時は、意味が分からないまま、あるいは意味を誤解している言葉を無視して、読み進んでしまった証拠だ。

意味が分からない単語があると、読んでいるもの全体の理解度が落ちてしまう。

それを防ぐ為には、分からない言葉があったら辞書を調べて意味が分かってから先に進めばよいのだ。

辞書を調べると言っても、定義をただ読むのではなく、言葉の意味がはっきり分かるようにする。

こうすると、読んでいる内容の理解度がぐっと高まり、語彙を増やすことができる。

三つの簡単なルール

最後に、専門用語に関して、キム・キヨサキが経験から学び、従っている三つのルールを紹介しよう

1.毎日語彙を増やす
言葉の意味が分からなくても、気後れしないようにしよう。

大事なのはその時、怠け心を起こさないことだ。

馴染みのない言葉が出てきたら、それを使った人に聞くか、紙に書いて後で意味を調べるようにしよう。

2.質問する
常に好奇心を持とう。

そのことについて何か知っていたとしても、質問し続けよう。

そうすれば新しいことが必ず学べる。
専門家やそれに近い人たちに質問すれば、相手との親近感も増し、より多くのことが学べる。

3.「ばかに見える」ようにする
「わかりません」と言うことを怖がらないようにしよう。

ばかに見えるのがいやだと思って、分かったふりをしているとかえってばかになる。

専門用語や面倒な言葉・言い回しに、行く手を阻ませないようにしよう。

どんな言葉でも、辞書を見れば定義が見つかる。

新しい言葉を一つ覚えるたびに、より賢く、よりすぐれた投資家になっていくのだ。