情報が生死を決める
「金持ち父さんのファイナンシャルIQ」(筑摩書房刊)に、ファイナンシャルIQのひとつとして「情報の質を上げる」という項目がある。
これについて学んでいこう。
ロバート・キヨサキが情報をいかに読むかを学んだのは、戦地においてだった。
彼は海兵隊に入り、ヘリコプターのパイロットとしてベトナム戦争に行ったが、もうひとつの仕事は、飛行隊の極秘情報将校の補佐をすることだった。
チームで戦況に関する生のデータを集め、適切な情報へと変えていくのが彼らの役割だったのだ。
もちろん戦場に行く前に、細かい情報を収集整理し、瞬時に決定を下すための訓練を受けたという。
戦地では、自分が収集する情報の質に、自分と仲間の生死がかかっているからだ。
情報は資産だ
私たちが生きているこの情報時代において、情報の質を上げるとはどういうことか、考えてみよう。
情報時代を生きる私たちにとって、情報は資産だ。
今は情報があふれていて、しかもただで得られるものも多い。
だが皮肉にも、情報があふれているといって、人は文句を言うようになっている。
途方もない量の情報のなかから、不要なものを捨て、必要なものを拾う方法を学ぶ必要があるからだ。
適正な分類ができなければ、情報はどれも同じに見えてしまい、実際には何の役にも立たなくなってしまう。
彼が軍隊で学んだ情報を見分けるポイントとは次のようなものだ。
情報を見分けるためのポイント
・情報は一瞬のうちに役に立たなくなることがあるので、いつの情報か確かめる。
・情報の出所を知り、信憑性を確かめる。
・その情報がどれほどの機密情報にあたるかを確認する。
・その情報が他の情報とどう関連しているかを読み取り、トレンドをつかむ。
・偽情報を見抜き排除する。
私たちは日々、こうした情報の分類と分析ができているだろうか。