産業時代から情報時代へ
ロバート・キヨサキは『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』(筑摩書房刊)をはじめとする著書のなかで、いま、時代が大きく変わりつつあると指摘している。
1989年のベルリンの壁崩壊により、第二次大戦後続いてきた東西冷戦の構造がくずれ、時期をおなじくしてインターネットが普及し始めた。
このときに産業中心の時代が終わり、情報の時代が始まった、とロバート・キヨサキは言う。
それと同時に、これまで言われてきたような「学校でいい成績をとって安定した会社に就職すれば一生安泰」という生き方が難しくなってきている。
時代が大きく変わって、親の世代までは有効だった助言が、役に立たないものになってきているのだ。
では、これからの情報時代を生きていくためには、何が大切なのだろうか。
そのヒントは金持ち父さんの言葉のなかにある。
情報時代に価値を持つのは
金持ち父さんは「ネットワーク」という言葉が好きだった、とキヨサキは言う。
なぜかというと、ネットワークこそが富を生み出すからだ。
例を見てみよう。
エジソンは電球を改良することで大金持ちになったのではなく、みんなが電球を使えるようにする電力網によって大金持ちになった。
ビル・ゲイツはコンピューターを作ったのではなく、コンピューター上で動くOSを作って金持ちになった。
ゾス・ベゾスは、インターネットを使った書店アマゾンを作って大金持ちになった。
情報時代の今、だれもがネットワークの大切さに気付き始めている。
ネットワークを作り出す
そして、今やだれもが自分のネットワークを作り出す可能性をもっている。
インターネットを使うことで、ネット上に限らず実社会の中でも、人と人とをつなぐネットワークを容易に作ることができるようになった。
インターネットの普及がそれを可能にしているのだ。
私もあなたも、ネットワークを作り出して、そこから富を得ることはできるかもしれない。
もしできるとしたら、どうやって?
ヒントは私たちの目の前に限りなく広がっている。
あとは、私たちがそうしたいと思うかどうか、そして何を見つけ出すかにかかっているのではないだろうか。