投資は個人的なプランだ

  1. 人によってスタート地点が違う
  2. 人生に何を求めるのか
  3. 投資は競争ではない

人によってスタート地点が違う

ロバート・キヨサキは「金持ち父さんの投資ガイド 入門編」(筑摩書房刊)で、金持ち父さんから学んだ投資家レッスンを公開している。
その中からいくつか印象的なものをとおして、金持ち父さんの考える投資とは何かをつかんでほしい。

まずは、「投資は個人的なプランだ」という言葉だ。

人によって経済的状況は大きく違うのだから、投資をするにしてもスタート地点がそれぞれ違うことになる。
キャッシュフローゲームでも、最初に引いたカードによって、収入をはじめ、支出や資産・負債の状況も違っているのはこのことを反映している。
そうした個人的な状況を踏まえたうえで、時間をかけてよく考え、自分のための投資プランを立てることが必要になってくる。

人生に何を求めるのか

当然ながら、投資をすることで目指すゴールも人によって違うはずだ。

これについて、金持ち父さんがキヨサキに問いかけた質問はこうだ。

「安心していられること、快適であること、金持ちであること。この3つのうちどれを優先したいのか」

この3つのうち何を選ぶのか、つまり、どのような経済状態をゴールとして設定するのかによっても、当然プランは違ってくる。

自分の気持ちと決意をはっきり把握するためにも、こうしたことをひとつひとつ確認していくことから始めよう。

さらに具体的な金持ち父さんの投資についての教えを知りたければ、「金持ち父さんの投資ガイド 入門編」を読んでみていただきたい。

投資は競争ではない

もうひとつあげておきたいのは、「投資は競争ではない」という言葉だ。

世の中には「××で●●億円を短期間に稼いだ」といった言葉を売りにしている投資本があふれている。

たしかに投資を学び始めるとこうしたことには敏感になる。
キヨサキも投資を学び始めた時に、「自分の今のやり方ではとうてい金持ち父さんや息子のマイクに追いつくことはできない」とあせったことがある。
そのときに金持ち父さんが言ったのが「投資は競争ではない」という言葉だ。

もちろん、人がやっていることから学んだり、比較して自分のやりかたを見直すことは有効だろう。
だが、自分が立てた個人的なプランに従って、より裕福な状態へと移行するのだから、人と競争する必要はない、ということは忘れずにおこう。