投資家になるための第一歩

  1. まずは目標を立てる
  2. 次に「コントロールすること」を学ぶ
  3. 自分自身をコントロールすることの大切さ

まずは目標を立てる

「金持ち父さんの投資ガイド 入門編」と「金持ち父さんの投資ガイド 上級編」(筑摩書房刊)は、ロバート・キヨサキが金持ち父さんから学んだ、投資家になるためのレッスンについて書いたものだ。

「入門編」は、投資家になるためのレッスンのステージ1、心と頭の準備について書かれている。

ここで学ぶべきことは、投資とは何かという基本的な考え方であり、投資家とはどうあるべきかという心のあり方だ。

ただし、自分が望んでいるのがどういう状態であるか、どうなりたいのかがはっきりしていなければ、1か月もしないうちにあなたが立てた目標はどこかに消えてしまうだろう。

ことに、これまで「三日坊主」だった人は、「何のために投資をするのか」、5年後10年後に「自分がどうなりたいのか」についてじっくり考えてみてほしい。
「安心していられること、快適であること、金持ちであること。この3つのうちどれを優先したいのか」という金持ち父さんの問いについてもよく考えよう。

次に「コントロールすること」を学ぶ

自分の目標がはっきりしたら、つぎに学ぶのは「コントロール」だ。

金持ち父さんはよくこう言っていた。「投資をすることは危険ではない。コントロールできないことが危険なのだ」
金持ち父さんが考えていた「投資家に必要な十のコントロール能力」とは次のようなものだ。

1.自分自身をコントロールする力
2.収入と支出、資産と負債の比率をコントロールする力
3.投資の管理方法をコントロールする力
4.税金をコントロールする力
5.売買のタイミングをコントロールする力
6.ブローカーを通しての取引をコントロールする力
7.E-T-C(形態、タイミング、特質)をコントロールする力
8.契約の条件をコントロールする力
9.情報へのアクセスをコントロールする力
10.富の還元、慈善行為、富の再配分をコントロールする力

自分自身をコントロールすることの大切さ

ここに挙げた10のコントロール能力のうち、まず1の「自分自身をコントロールする力」を身につけることが次へ進む条件となる。
2以降について知りたい方は、ぜひ「金持ち父さんの投資ガイド 上級編」を読んでみてほしい。

「自分自身をコントロールする力」は、すべての基礎となる大切なものだ。

これについては、ロバート・キヨサキの最初の三冊「金持ち父さん貧乏父さん」「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」「金持ち父さんの投資ガイド 入門編」に繰り返し書かれている。

目標を立て、お金について学びつづけ、自分の財務諸表を毎月チェックし、まず自分に支払い、恐怖や感情に動かされないようにして、まずはよちよち歩きから始めよう。
あなたの勤労所得を、ポートフォリオ所得や不労所得へと変えていく、それこそが投資家のなすべきことだ。
あなたは自分自身をコントロールすることができているだろうか。