究極の投資家とは何か

  1. 投資家の5つの分類
  2. インサイド投資家になる
  3. 「株を売る側になる」のが究極の投資家

投資家の5つの分類

「金持ち父さんの投資ガイド 上級編」(筑摩書房刊)に出てくる話だが、あるとき金持ち父さんはキヨサキに「きみはどんな種類の投資家になりたいんだ?」と聞いた。
キヨサキが「金持ちの投資家になりたい」と答えると、金持ち父さんは次のような投資家の5つの分類を教えてくれた。

1.適格投資家
2.専門投資家
3.洗練された投資家
4.インサイド投資家
5.究極の投資家

インサイド投資家になる

金持ち父さんはつづいて、それぞれの定義について次のように説明してくれた。

1.適格投資家は大金を稼いでいるか、多くの資産を持っている人、あるいはその両方に当てはまる人
2.専門投資家はファンダメンタル投資とテクニカル投資のやり方を知っている人
3.洗練された投資家は投資と法律を理解している人
4.インサイド投資家は投資を作り出す人
5.究極の投資家は株を売る側になる人

単純化された説明なのでわかりにくい部分もあると思うので、興味をもった人はぜひ「金持ち父さんの投資ガイド 上級編」を読んでみてほしい。
この中で、キヨサキはインサイド投資家を目指し、起業して「自分のビジネスに資産を買わせる」ようにした。

「株を売る側になる」のが究極の投資家

インサイド投資家として成功し、経済的自由を得て一度引退したあと、さらにキヨサキが目指したのが究極の投資家だ。
「株を売る側になる」というのは、言うまでもなく、証券会社に勤めることではない。

つまりは起業して、あるいは起業したばかりの会社に投資家としてかかわり、事業を大きくしてから株式公開をしてたくさんのお金を儲けることを指す。

ビル・ゲイツをはじめ、多くの億万長者が資産を築いたのはこの方法だ。
キヨサキはこの過程を学ぶために株式公開を多く行ってきた人に弟子入りをし、企業の株式公開を手掛けるようになった。

投資家と一口に言っても、それが指し示す範囲はこれほど広い。
あなたが目指すのはどの投資家だろうか。