方舟を自分でコントロールする

  1. 金持ち用の方舟を造るには
  2. コントロールは重要

金持ち用の方舟を造るには

金持ち父さんはロバート・キヨサキに対してこう言った。

「金持ち用の方舟を造るつもりなら、建造の過程も、積荷の種類も、操縦する人間も自分でコントロールできるようにしなければいけない」
(「金持ち父さんの予言」(筑摩書房))

キヨサキは、その言葉を踏まえた上で、2000年3月の株式市場暴落後のことについて次のように述べている。

「暴落のあと、何百万という人が自分の将来の経済状態について前より不安を感じるようになった。なぜか?それは彼らが自分の方舟をコントロールする力を持たず、船長がだれかもわかっていなかったからだ」

コントロールは重要

また金持ち父さんがキヨサキに言った言葉で一番大事な言葉は「キャッシュフロー」、二番目は「レバレッジ」だそうだが、三番目は、はっきりとは言わなかったものの「コントロール」ではないか、とのことである。

この2つの言葉に続いて三番目に挙げられるほど、「コントロール」は金持ちを目指す上で重要なキーワードなのである。

ロバート・キヨサキは同書において、コントロールの持つ意味を説明している。
それを以下に挙げたい。

1.人が発達させる人生の技術のうち最も重要なものの一つは、キャッシュフローをコントロールする力を手に入れる方法を学ぶことだ。

2.USAトゥデイ紙のマネー欄の第一面で写真つきで紹介された58歳のエンロンの従業員は、エンロンの失墜のせいで、引退に備えて貯めていた資金のほとんどを失った。あの人は、年をとってから、自分のお金が流れる方法をコントロールする力が自分にはほとんどなかったことに気が付いたのだ。

3.たいていのお金の問題は、キャッシュフローに関するコントロール能力が欠けていることが原因で引き起こされる。

4.キムと私が早い時期に引退できたのは、自分のたちのお金が流れる方向をコントロールする力を握っていたからだ。