日経平均が30年ぶりの高値に
2021年が始まって間もない1月8日、日経平均株価は終値で2万8000円を回復した。
これは1990年8月以来、30年5カ月ぶりのことで、バブル崩壊後の最高値を更新したことになる。
いま、世界は新型コロナ感染拡大のさなかで、日本でも前日の1月7日に二度目の緊急事態宣言が出されたばかりだ。
飲食業やホテルをはじめ、多くの業界で悲鳴があがり、GDPも大きく落ち込むことが予想されている。
そんな状況下での株高・最高値更新。これはもはや、バブルと言うべきなのだろうか?
ダウ平均も史上最高値を更新
当然ながら、日本の株価はアメリカ市場に連動しているわけで、ダウ平均株価も軽々と高値を更新して3万1000ドルを超えてきた。
また、株価以外でも、金(ゴールド)の高騰につづいて、プラチナが値上がりしているようだ。
そして、しばらく前から融資が厳しくなり、そろそろ下がるのではないかと言われ続けている日本の不動産価格はどうか。
株価のような指標があるわけではないが、実際に取引されている物件価格はあまり下がっていない、都心の新築マンションなどは価格が上昇している、といった話も聞こえてくる。
バブルの終わりは突然来る
つまりは、お金が投資先を探してうろうろしていて、動き始めたところに群がってくるような、バブルと言っていい状況なのだろう。
株や貴金属などの価格が上がれば、現金の価値は相対的に下がることになる。
だから、手元の現金を何かに投資しておいたほうがプラスになる(というか目減りしない)と考える人が増え、さらにお金が集中し株価が上がる。そうしたサイクルに入っているのかもしれない。
問題は、この動きがいつまで続くのか、どこまで上がるのかがわからないことだ。
バブルの終わりは突然に来る。株価上昇の動きに乗るのはいいが、振り落とされないよう、振り落とされても大けがをしないよう、どうか無理をせず、ご安全に。