旧統一教会と政治の闇にせまるメディア

  1. テレビやラジオで次々と
  2. 7月22日放送の「報道1930」
  3. 愛国者はなぜ安倍氏を支持したのか?

テレビやラジオで次々と

7月8日の安倍元首相銃撃事件から半月が過ぎ、岸政権が安倍氏の国葬を行うと閣議決定した今、旧統一教会と政治家(主に自民党清和会所属議員)のつながりに注目が集まっている。

この問題は当初、週刊文春や日刊ゲンダイなど、限られた紙メディアでしか扱われていなかったが、ここへ来て、テレビのワイドショーや報道番組が盛んに取り上げ始めた。

テレビ朝日系の「羽鳥慎一モーニングショー」を皮切りに、日本テレビ系の「情報ライブ ミヤネ屋」「真相報道バンキシャ!」、TBS系の「報道特集」「news23」などがかなりの時間を割いてこの問題を報じた。

テレビ以外のメディアでは、TBSラジオの「荻上チキ・Session」、インターネット放送の「ポリタスTV」などが、さらに角度をつけて深掘りしている。

7月22日放送の「報道1930」

ことにTBS・BSの「報道1930」は7月22日、「問われる政治との距離 激震・旧統一教会と日本政治」と題して、正味1時間以上の長尺でこの問題を扱った。

日本で勝共連合が設立された1960年代から旧統一教会と自由民主党が深く結びついていたこと、数千万円を支払わないと祖先が救われずあなたは不幸になると脅す霊感商法の手口について、日本の信者からの「献金」が旧統一教会の主な資金源となっていたこと、旧統一教会は韓国ではいまやコングロマリット(複合企業)となり大学や病院まで持っていること、旧統一教会信者が日本の国政選挙時に自民党清和会系の議員の得票や選挙運動を支えてきたこと、安倍晋三元首相はここ数年は旧統一教会との関係を隠さなくなっていたこと、などがよくわかる。

中でも驚いたのは、1991年に教祖である文鮮明が北朝鮮の金日成と義兄弟の契りを結び、日本人信者からの献金が北朝鮮へと流れていたこと、東西冷戦下では反共でつながっていたはずの旧統一教会と自民党だが、それ以降は、自民党(の一部)は旧統一教会を北朝鮮との交渉ルートとしてとらえるようになった、という、にわかには信じがたい指摘である。

この番組は現在、YouTubeで公開されていて無料で見ることができるので、この問題の全体像をつかんでおきたい人はぜひ見ていただきたい。

問われる政治との距離 激震・旧統一教会と日本政治【7月22日 (金) #報道1930】| TBS NEWS DIG

愛国者はなぜ安倍氏を支持したのか?

だが、こうした報道を見ていると、どうしても大きな疑問がひとつ浮かんでくる。

自民党の政治家を含め、安倍晋三元首相を支持する人たちは愛国者を自認し、ときにはネトウヨとも呼ばれて、嫌韓嫌中で、第二次世界大戦中に日本がアジア諸国を侵略した歴史をも否定しようとする。

そういう人たちにとって、日本は「エバ国家」=「サタン(悪魔)の国]であるから贖罪として「アダム国家」である韓国と国内外の統一教会に全てを捧げるべき、という旧統一教会の教義はとうてい許せないはずだ。

実際に霊感商法などで大きな被害があることもこれまで繰り返し指摘されてきたので、少し調べればすぐわかる。

それなのに、その愛国者の人たちが、旧統一教会と強く結びついている安倍氏を支持してきたというのは、いったいどういうことなのだろうか。

今回の不幸な事件を契機に、日本の政治の闇が少しでも解明され、ただされることを期待したい。