確定申告とインボイス制度

  1. 確定申告の準備はお早めに
  2. インボイス制度が始まる?
  3. どんな問題点が?

確定申告の準備はお早めに

2月に入り、確定申告が近づいてきた。

すでに準備万端の人もいれば、まだ手つかずで落ち着かない気持ちの人もいることだろう。

2/15~3/15が申告書の受付期間だが、ここ数年は新型コロナの影響で受付期間が延長され、作業の遅れていた人もそれで救われたはずだ。

だが、今年は5月に新型コロナが5類から2類に引き下げられることが決まっているようなので、万が一受付期間中に感染者が激増したとしても延長はされないかもしれない。

その可能性を考えて、準備は早めにしておいたほうが安全だろう。

インボイス制度が始まる?

確定申告関連の資料を見ていると、自然とインボイス制度の情報が目に入ってくる。

よくわからないけれど、もう「適格請求書発行事業者」とやらに登録をしておいたほうがいいのだろうか、と迷う人もいるのではないだろうか。

だが、インボイス制度はさまざまな問題点が指摘され、その手続きの複雑さから税理士協会や弁護士団体なども反対を表明しているので、今のところは先送りしておいたほうがいいようだ。

事業者の登録が進まずに焦っているのか、一部で登録は義務だと誤解させるような文書を納税者に送ったりする問題も生じているという。

どんな問題点が?

いま登録を考えている人も、インボイス制度についてどんな問題点が指摘されているのか、しっかり確認してからにしよう。

まず、商取引をしているだけで事務手続きの負担が大幅に増え、その結果、生産性を大幅に低下させることになると言われている。

そして、これまで免税されていた小規模の事業者に納税義務が生じ、収入が一律1割減ることになるのは確実だ。

その結果、零細農家や中小企業、職人さんを始め、多くの人が廃業に追い込まれることになるのではないかと懸念されている。

そのほか、インボイス制度が導入されたら消費税の引き上げが予想されるなど、整理しきれないほどの指摘があるので、ぜひ一度チェックしてみることをお勧めしたい。